大学校及び設置科 沖縄職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 電子:アナログ回路設計、デジタル回路設計、計測制御システム、マイコンプログラム   情報:通信プログラム、画像処理、システム制御プログラム
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

開発を通して、システムの企画、設計、製作、評価までの一連の工程及びその活用能力(創造的能力、問題解決能力、プレゼンテーション能力、ドキュメント作成など)を習得。主な技術要素、センサ技術、インタフェース技術、画像処理技術、3D映像処理技術

製作の目的と概要

本テーマは学生自らが企画立案したテーマであります。自宅等で行うパターマットを使用したパター練習は、非常に地味で長続きしない傾向があります。そこで、実際のゴルフ場を想定した仮想空間内でパター練習が行えれば、実践的かつ効果的な練習ができると考えシステム化することとしました。システムの概要として、利用者がパターマット上でストロークしたボールの動き(初速と打ち出し方向)をセンサで取得し、その情報を基に仮想空間内に配置したグリーン上でボールの動きをシミュレーションします。ボールの動きはモニタで3D映像として見る事ができます。
★技能・技術習得目標:
ボールの動きを検出するためのセンサ技術、センサからの情報を基にボールの動きを再現するシミュレーション技術、ボールの動きを仮想グリーンで表示するための3D映像処理技術、操作性向上を目的としたユーザインタフェース技術(画像処理を使用)、マイコン・パソコンでのプログラミング技術の習得を目標としています。

成果

パターマットでストロークしたボールの動き(初速と打ち出し方向)をセンサで取得し、仮想グリーン上でのボールの動きを再現することができました。単純なストロークの繰り返しを行う反復練習機能と自分の癖などを確認することができるストローク解析機能、また、指定した条件(グリーンの速さ、ライン等)から自動生成されるコースをプレイできるラウンド機能を実装することができました。
★アピールポイント:
パタークラブを使用したユーザインタフェースを実装しました。利用者はパタークラブを動かすことによりメニュー選択ができるため、操作性の向上につながりました。九州ポリテックビジョンでは、発表の部で最優秀賞を、展示の部では優秀賞を受賞しました。

※この課題情報シートには、学生が作成した予稿原稿が含まれています。
パター練習支援システムの開発(H23)の画像1
図1 システム構成
パター練習支援システムの開発(H23)の画像2
図2 通過位置検出センサ
パター練習支援システムの開発(H23)の画像3
図3 モニタ表示(ライン確認)