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ハニーロッジの開発(H23)
| 大学校及び設置科 | 近畿職業能力開発大学校 建築施工システム技術科 |
|---|---|
| 課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 | 木質構造施工・施工管理課題実習、施工実験、測量など |
| 課題に取り組む推奨段階 | 応用課程2年 |
| 課題によって養成する知識、技能・技術 | 課題を通して、企画・立案手法、強度実験手法および木造住宅の施工に関する専門技術と知識を習得します。また、併せて課題発見・問題解決能力等のコンセプチュアルスキル能力全般も身につけます。 |
製作の目的と概要
2011〜2012年度と、年度を跨いだ計画とし、2011年度は企画段階の設計・施工について完結させることを目標に定めました。
・2011年度：本製作に向けた各種資料作成（構想、基礎実験、金物設計、スケールモデルの施工・施工要領書作成）
・2012年度：本製作
具体的な目的は以下のとおりです。
? サニーロッジ金物改良型の強度の測定
? ハニーロッジの強度実験
? 1／2モデルの躯体施工
ねらいは、施工を通した問題点の洗い出し、金物設計、施工要領書の作成にありますので実寸モデルとする必要はなく、スケールモデルで十分です。ただし、断面寸法は実寸でなければ、検証ができないため、長さのみを1／2としたスケールモデルの施工としました。
? ハニーロッジを複合させたプラン提案
★技能・技術習得目標：
サニーロッジ（溝口工業所の登録商標）の開発を通して、新たな建築物の強度を測定するとともに、新たなモデルの開発を行うことにより、複合した技能・技術及びその活用能力（応用力、創造的能力、問題解決能力、管理的能力等）を習得することを目的とする。新モデルについては、サニーロッジの壁フレームを組み合わせ、平面形が矩形ではなく多角形（六角形）の建築物を目指し、これまで学んだ施工・施工管理に関する技能・技術、安全活動の集大成とする。具体的には、施工計画・施工図作成・実施工・施工管理・報告書作成・プレゼンテーション能力の習得を目標とする。
成果
★アピールポイント：
2010年度に取り組んだ「サニーロッジの開発」という共同研究を継承した本開発でありました。当時、実験を１年かけて形状・金物を改良して完結したため、本開発では手戻りのないよう基本形状の変更は行わない前提で取り組みました。写真1でもわかるとおり、ほぼ全ての部材に勾配が付いています。２次元図面でのイメージが掴みにいため、やみくもに取り組むのではなく、ことあるごとに学生は模型を作成し、学生間の認識を統一していました。墨つけ・加工については、廃材などを使用して練習し、問題点を見つけた上で各作業（墨つけ・加工・組み立て等）に取り組みました。実験、1／2モデルの施工（施工要領書の作成）、現場合わせによる金物の設計、サニーロッジ・ハニーロッジの複合提案など作業は多岐にわたりましたが、学生各自が役割を担うことができました。問題が生じれば、ミーティングにより解決策を見出しながら課題を遂行できました。本開発は、学生にとってモチベーションを維持できたのは、制作物が将来的に世に出る可能性があればこそ、でありますし、達成感は得られたと考えます。
※この課題情報シートには、学生が作成した予稿原稿が含まれています。
