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課題の要約
溶接構造物の製作(スカイツリー?編)(H24)
大学校及び設置科
東北職業能力開発大学校 附属青森職業能力開発短期大学校 生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
工業材料Ⅰ、工業力学Ⅰ・Ⅱ、材料力学Ⅰ・Ⅱ、接合実習、CAD実習Ⅰ・Ⅱ
課題に取り組む推奨段階
専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術
工業・材料力学による強度計算、2・3次元CADモデリング技術、薄板曲げ加工技術、ガス・アーク溶接技術
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
昨年、東京スカイツリー?が開業しました。本構造物は、様々な最新技術が導入されていますが、その中でも電波塔として世界一の高さを誇る鉄塔を支える骨組みである鉄骨は、この構造物のメインであり、また非常に緻密で高度な接合技術が導入されています。本課題では、それを模した溶接構造物を製作しました。この課題をテーマとして取り上げることによって、「ものづくり」に対する興味を持ち、学生自身がグループワークの中で創意工夫することで、総合的な能力を身に付けることを目的としました。
★技能・技術習得目標:
本構造物は、非常に複雑な構造ですが、その構造を理解し、ゼロから全て手造りで製作することで、ものづくりに対する意識や、より高度な接合技術の習得を目標としました。
成果
東京スカイツリー®のミニチュア版を製作することにより、形状設計から、加工(溶接・切削)、組立てまでの一貫したものづくりの流れについて身に付けることができました。また、溶接の作業性を向上する上で必要な、ジグについても、独自に考案し、設計から製作を行い、自ら創意工夫して作り上げることを学びました。
★アピールポイント:
東京スカイツリー®を1/350のスケールで、全高1.81mにて再現しました。本構造物の特徴である、格子状の鉄骨部分については、全475部品中465部品を費やし、緻密に再現しました。また、素材はSUS304とし、溶接性の向上ともに、耐腐食性の向上も目指しました。また展望台は、軽量化を図るため、素材はA5052とし、旋盤加工にて仕上げ、形状を再現しました。完成品は、学生と共に地元紙「東奥日報」「陸奥新報」へ掲載されました。
図1 3次元モデルと完成品比較
図2 ジグを用いて溶接した鉄骨部
図3 旋盤加工した展望台
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