会員メニュー(データ配信サービス)
会員メニュー(会員管理)
お問い合わせ・FAQ
リンク集
サイトマップ
アクセスマップ
文字サイズ
小
中
大
HOME
センターの紹介
調査研究
技能と技術
報文誌・年報・
その他の刊行物
統計・事例
データベース
(職業能力開発支援情報)
トップ
>
データベース(職業能力開発支援情報)
>
専門課程・応用課程課題情報検索
>
課題情報を検索する
>
課題の要約
海上コンテナ・シャーシーの運用管理システムの試作(H24)
大学校及び設置科
港湾職業能力開発短期大学校 神戸校 港湾流通科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
物流概論、荷役論、物流機械管理論、データ処理実習、データ処理システム実習
課題に取り組む推奨段階
専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術
データベース操作技術、Webアプリケーション作成技術、システム設計
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
海上コンテナ運送会社では、海上コンテナを乗せるシャーシーの運用に関して、所在不明や計画的な利用が行われない等の問題が発生しています。この原因として手作業によるシャーシーの管理があります。市販のシステムは会計処理まで含んだ総合システムの海上コンテナ運送管理となり、導入するにはコストが高いという現状で、海上コンテナ・シャーシー管理のみのシステムも販売されておらず、現状では運転手からの連絡に基づき所在場所をホワイトボードに書くなどの手作業の管理となっています。
今回この問題点を解決するため、海上コンテナを運送する企業の協力のもと、現状のシャーシー管理の分析を行い、コンピュータ化へのシステム設計とプログラム製造を行ました。開発したシステムはグループ会社や他の営業所からも利用できることを考慮したWebアプリケーション対応にしています。
★技能・技術習得目標:
Webアプリケーション作成技術、データベース設計・操作技術を習得します。さらに、実際の運用会社との打ち合わせを行うことで、打ち合わせ技術や提案技術を習得します。
成果
本システムは、シャーシーの予約状況、現在の所在場所管理、シャーシー・プールでの保管状況管理、タイヤ交換計画の策定などを、Webを通して行うことができます。一般的な運送車両の管理と異なり、運送時はトレーラヘッド車と海上コンテナ・シャーシー車の2台がセットとなり移動することを考慮したシステムとなっています。また、開発で協力していただいた運送会社のシャーシー管理手法を分析することで、現状の作業により近い操作方法を取り入れたシステムを目指し、使いやすいシステムをポイントとして開発しました。
開発言語はPHP。データベースは、データ量が少量であること、ファイルとして扱えることを考慮しSQLiteを使用しています。
(1) データベースに収録されている主な項目
・シャーシー情報: 車両NO、検査日・タイヤ情報を収録。
・トレーラ情報: 車両NO、検査日・タイヤ情報を収録。(シャーシーと同様)
・運行情報: シャーシーの運行内容(運行日、出発・到着時間、搬出ヤード、行先、搬入ヤード)、
積載コンテナ、運送者を収録。
(2) シャーシー運行情報の管理
1日のシャーシー運用状況を時間軸で描画して表示します。(図1参照)また、シャーシー全体の大まかなスケジュール状況を一定期間まとめて表示することができます。(図1参照)
(4) 車両管理情報の提供
車両検査、タイヤ交換に関する情報を検査日、交換日の順に表示します。シャーシーは次回点検日までの日数を、タイヤは最終交換日からの経過日数を表示しています。
(5) 所在地情報の提供 (「Webホワイトボード」)
特定時間におけるシャーシーの利用状態、所在地場所の把握ができ、手作業で行っていたシャーシーの手配がWeb上で可能となりました。(図3参照)
ホワイトボードを使用し手作業で行っていた写真を図2に示します。
★アピールポイント:
・運行情報の管理機能により、シャーシーのスケジュール管理が容易になり、シャーシーの効率的な利用ができます。また、利用履歴を参照することで、所在不明シャーシーのチェックがしやすくなります。
・本システムはWeb上で利用できるため、共同運用している協力会社のシャーシーの状況を素早く把握できます。
・本システムの運行情報の管理・車両管理については汎用性があり、他の運送会社での利用が可能であります。
図1 運行スケジュール表
図2 ホワイトボードを用いたシャーシー管理
図3 Webホワイトボード
ページのトップに戻る