大学校及び設置科 九州職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械設計応用、精密加工、計測制御、応用電子回路、実装設計、計測制御システム、プログラミング応用
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

?自動化機器の企画、設計、製作、組立調整、PLC制御、描画プログラムの制作および装置の評価、?計測実験、実験の評価・考察力および論文作成能力

製作の目的と概要

従来は、「表面性状の評価装置」として触針式の利用が主でしたが、超精密加工等による微細形状部分や、触れると変形する部分、傷がついては困る部分などの評価には適していません。また、規程の「表面性状」の数値化を行うための基準長さを持たない微小な試料も増えており、その対応を考える必要があります。そこで、「レーザ変位計を利用した表面性状計測装置」を開発することにより無接触の「表面性状」の計測方法と基準長さを持たない微小な試料の「表面性状」の計測方法についての検討を行います。
★技能・技術習得目標:
課題を通して、微小な試料の「表面性状」の計測方法、および表面性状を可視化するためのプログラミング技術を統合したシステムの開発技法を習得します。

成果

PLCを用いた小型な装置の駆動とレーザ変位計からの距離データの計測システムを開発することができました。

★アピールポイント:
機械制御の教科目で学習したPLC(programmable logic controller)を活用して、レーザ変位計の位置決めおよび計測データの通信を実現しました。教科目の学習成果が十分に発揮されています。
レーザ変位計を利用した表面性状計測装置の開発(H24)の画像1
 図1 表面性状計測装置
レーザ変位計を利用した表面性状計測装置の開発(H24)の画像2
図2 計測物(鋸盤)
レーザ変位計を利用した表面性状計測装置の開発(H24)の画像3
図3 表面性状の可視