大学校及び設置科 北海道職業能力開発大学校 建築施工システム技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 木質構造施工・施工管理課題実習、施工実験
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

木質構造施工技術、梁強度試験の実験方法、工程管理能力、マネジメント力、コミュニケーション能力

製作の目的と概要

 木造建築物で大きな空間を作成する場合には、大断面集成材などが用いられますが、特別に調達される材でありコスト高などの問題が考えられます。そこで本開発課題では、一般的に流通している材料を用いて大きなスパンの架構を開発することを目的として、レシプロカルフレーム構造を用いた架構の開発を行いました。その製作物として生産系の開発する電気自動車への充電設備及び太陽光や風力を用いた発電設備を持ったガレージの製作を行いました。ガレージ製作では建築系の他グループが基礎施工担当し、また、生産系グループと協力して柱脚金具の開発や太陽光パネルの設置を行いました。

★技能・技術習得目標:
 課題を通して、梁の計算方法や実験方法の理解をおこなうことや木材加工技術を習得することなどを目的としました。また、一般的ではない構造のため、創意工夫する能力を養うこと、さらに他グループと連携して行うことからコミュニケーション能力やマネジメント力を養うことを目的としました。

成果

 同系他グループおよび生産系グループと協力しながら、レシプロカルフレーム構造を用いた架構によるガレージの施工を行うことができました。

★アピールポイント:
 レシプロカルフレーム構造を用いることで、安価に流通している小さな断面の材を用いて、安全性、経済性を考慮した架構の開発を行うことができました。
レシプロカルフレーム構造を用いた架構の開発(H25)の画像1
図1 梁強度試験状況
レシプロカルフレーム構造を用いた架構の開発(H25)の画像2
図2 ガレージ軸組図
レシプロカルフレーム構造を用いた架構の開発(H25)の画像3
図3 ガレージ施工状況