大学校及び設置科 東北職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 専門課程、応用課程の授業科目すべて
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

複合技術による製品開発にかかる知識・技能・技術のすべて

製作の目的と概要

 本校ではここ数年、介護福祉分野における現場の諸問題解決の一助となるべく開発課題のテーマ設定を行っています。今年度のテーマ設定には昨年度の製作物に対する専門家のアドバイスで好評であったオーバーテーブルの制御を中心に改良を加え完成度を向上させることを目的としています。
特にオーバーテーブルの製作・制御に着目し、テーブルの自作、ベッドとタイミングベルトで連結させたテーブル駆動機構の設計、タブレットのGUI操作、マイコン制御などを行いました。
★技能・技術習得目標:
 機械系ではテーブルの自作、テーブル駆動の構造設計、電子・情報系の制御ではタブレットのプログラミングやARMTMマイコンによるセンサ値取得による各種モーター制御、またそれにかかる回路設計などを行いました。

成果

 オーバーテーブルの自作を行い、ベッドとタイミングベルトで連結することで、直進性の確保、対ベッドとの位置関係の把握精度向上、ベッドの背上げ角度との制御の一体化が実現できました。制御端末にはタブレットPCを用い、アニメーション操作によりベッドやオーバーテーブルへの直観的で容易な操作性を実現させました。
★アピールポイント:
・外部の専門家から好評でした。
・市販品にはない製作物です。
・テーブルも自作しました。
福祉機器による介護現場支援システムの改良(H25)の画像1
図1 システム全体図
福祉機器による介護現場支援システムの改良(H25)の画像2
図2 テーブル前後駆動機構
福祉機器による介護現場支援システムの改良(H25)の画像3
図3 テーブル上下駆動機構