大学校及び設置科 北陸職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 精密加工技術、CAD/CAM応用技術、センサ技術、インタフェース技術、通信技術、コンピュータ応用技術、創造的開発技法
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

精密加工応用技術、CAE応用技術、自動化システム設計製作技術、センサ活用技術、マイクロコンピュータ応用技術、モータ制御技術、ネットワークシステム構築技術

製作の目的と概要

 自動倉庫と加工場間の材料や製品を搬送する自動搬送車を製作しました。市販されているAGVは搬送する荷物に合わせてカスタマイズする必要があります。今回企業の要望に対応できるように自動搬送車の荷台部分を交換可能にしました。また24時間の稼働を考え、充電スポット及び荷物の自動積み降ろしを行うステーションを製作しました。

★技能・技術習得目標:
 本課題を通して、「ものづくり」全工程を行うことにより、複合した技能・技術及びその活用能力(応用力、創造的能力、問題解決能力、管理的能力等)を習得することを目的としています。

成果

 自動搬送車は自動倉庫との連動を考え、搬送車及びステーション、充電スポットを製作しました。荷物の管理を制御用パソコン(PC)で行い、PCと制御盤(PLC)間を有線通信、PCと搬送車(マイコン)間を無線通信により制御できます。荷物の移動は、ローラーコンベアを用いることで、重量物の搬送を可能にし、ローラー間に落下防止のストッパーを設置しています。

★アピールポイント:
 屋内外での搬送を考え、屋内では光センサと金属製反射板を用いた誘導路を、屋外は電磁誘導型センサと誘導線(交流信号を印可)を敷設した誘導路により走行できます。またコーナーや停止時の減速開始位置については、鉄板を設置し磁気近接センサにより判断しています。
自動搬送車の開発(H25)の画像1
図1 システム配置
自動搬送車の開発(H25)の画像2
図2 外観(搬送車とステーション)
自動搬送車の開発(H25)の画像3
図3 外観(充電スポット)