大学校及び設置科 東海職業能力開発大学校 生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 物理学、工業力学(?・?)、機械制御、機械設計製図、メカニズム、精密測定、CAD実習(?、?)、数値制御実習(?・?)、精密加工実習
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

放電加工、ワイヤ放電加工利用技術、熱力学、機構学、フィードバック制御、精密測定技術、CAD応用技術、マシニングセンタ利用技術、汎用加工機利用技術、プレゼンテーション技術、インターネットを利用した技術調査

製作の目的と概要

 20世紀に目覚ましく発展した自動車産業は、熱力学、設計、制御、加工技術、さらにはコンピュータに支援された新しい設計方法、生産技術を取り入れて製造業の中核をなしています。それら自動車で使用されるガソリンエンジンにおいて、その技術の基本は蒸気機関の発展の歴史が大きく関わっています。
 本課題では、蒸気エンジンを製作することにより、直接的な放電、切削などの加工、機械操作、CAD等の技術とともに、座学のみではなかなかイメージしにくい熱力学や制御技術の習得を目的としました。
★技能・技術習得目標:
 課題を通して、放電、切削などの加工、機械操作、CAD等の技術とともに、座学のみではなかなかイメージしにくい熱力学や制御技術の習得を目指します。

成果

 文献、インターネットなどの調査より、蒸気エンジンの基本仕様、および構造の設計、製作を行いました。その過程で、熱力学的サイクル、ピストン・クランク機構と弁タイミングなどを適時、グループで模型等を製作させるなどして取り組ませ、報告させることで熱力学や制御工学の理解を深めさせることができました。
★アピールポイント:
 完成しても必ず動くとは限りません。そんな状況に対して再度、原理を一から見直して改善し、動いた時の感動は、今後の技術者として歩むだろう当事者にとって良き思い出となります。
蒸気エンジンの設計・製作(H25)の画像1
図1 蒸気エンジン概要
蒸気エンジンの設計・製作(H25)の画像2
図2 完成写真