大学校及び設置科 東海職業能力開発大学校 電子情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 アナログ回路実験、計測制御工学、マイクロコンピュータ工学実習、機械工作実習
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

電子回路技術、生体計測技術、マイクロコンピュータ技術、プログラミング技術、シャーシ設計

製作の目的と概要

 ストレッチは、運動能力向上や心身のリラックスに有効であるが、正しくストレッチを行わないと効果が得られないばかりか、逆に体に負担をかけてしまいます。効果的なストレッチを行うには個人の柔軟性に合わせることが必要ですが、その加減は経験や知識のない人にとって簡単ではありません。そこで、ストレッチにおける筋肉の状態を筋電測定により確認できるシステムがあればストレッチを正しく効果的に行えると考えました。本制作では筋電測定ユニットとAndroid™端末で使用きるストレッチを支援するアプリを開発しました。
★技能・技術習得目標:
 課題を通して、アナログ回路、マイクロコンピュータのハードウェアとソフトウェア等が複合化された組込みシステムを開発する技術を習得します。

成果

 筋電測定ユニットは使用者の体に装着した電極から筋肉で発生する微弱な電気信号を検出し、その信号をBluetooth通信によりAndroid™端末へ送信することに成功しました。ストレッチアシストアプリはBluetooth通信で送信される筋電信号を受信し、その波形をリアルタイムで端末に表示することに成功しました。
使用者は表示される波形の振れ幅で筋肉への負担を確認することが出来ます。さらに一定以上の負担がかかるとアラーム音を発し、使用者に過負荷を知らせます。
★アピールポイント:
 ポリテクビジョンでは発表と展示を行い、最優秀賞を受賞することができました。
筋電測定ユニットおよびストレッチアシストアプリの開発(H25)の画像1
図1 システム全体
筋電測定ユニットおよびストレッチアシストアプリの開発(H25)の画像2
図2 本体基板
筋電測定ユニットおよびストレッチアシストアプリの開発(H25)の画像3
図3 ストレッチアシストアプリによる筋電波形表示