大学校及び設置科 沖縄職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械設計技術、機械加工技術、制御技術、安全衛生管理、標準課題、創造的開発技法
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

製造現場における具体的な課題を通して、企画から設計、製作、組立調整、評価までの一連の工程及びその活用能力(技能・技術応用力、創造的能力、問題解決能力、管理的能力、プレゼンテーション能力、ドキュメント作成など)を習得します。

製作の目的と概要

 本開発課題実習テーマは、沖縄県内企業「美ら音工房ヨーゼフ」におけるオーボエなどの木管楽器製造工程において、現在人手で行なわれている加工素材(グラナディラ)への穴あけ工程を自動化することにより、製造現場のボトルネックとなっている課題の解決を目的としています。
★技能・技術習得目標:
 機械設計・製作、制御回路設計・制作、制御プログラミング等の高度なものづくり実践技術を習得します。

成果

 企業からの要求仕様をほぼ満足する自動化装置を開発することができました。また、自動化することに加えて、切屑を回収するチップボックスの導入や、ドリル負荷の監視によるドリル折損防止機能を追加したことにより、作業環境の改善、品質向上及び歩留まりの向上に繋がる機能も実現できました。
★アピールポイント:
 九州ブロックポリテックビジョン2014(2月14日〜15日、九州職業能力開発大学校にて開催)の作品展示部門において、完成度・実用度が高い、困難な課題に効果的に取り組んでいる、プレゼンテーションに優れている等と評価を受け、生産システム系の開発課題作品10テーマのなかで、最優秀賞を受賞しました。
ガンドリルによる自動穴あけ装置の開発(H25)の画像1
図1 全体図
ガンドリルによる自動穴あけ装置の開発(H25)の画像2
図2 機構部の構造