大学校及び設置科 北海道職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械設計、機械加工、自動化制御技術、マイコン利用技術、各種回路設計、センサ回路技術、実装技術、C言語プログラミング、組込みPC、制御・計測処理、通信およびネットワーク技術    
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

プロジェクト方式における実践的な開発手法

製作の目的と概要

 3Dプリンタはもともと設計開発時の試作・評価として材料としては樹脂製品が用いられてきましたが、昨今の爆発的普及により、従来、利用されていなかった材料や食品・医療分野への応用が世界中で検討されています。本開発は3Dプリンタの原理を応用し、流動性のある食材を利用し、食品分野への応用を目的とします。
★技能・技術習得目標:
機械分野は機械設計技術、加工・組立調整技術、電気分野は自動化制御技術、電子・情報分野は電子回路の設計開発技術、情報組込みPC技術、アプリ開発技術を習得します。また課題を通して食品機械についての知識を深め、製品化を想定した安全で衛生的な製品開発について学びます。

成果

 平成26年度は3D食品加工機として、原材料にチョコレートと魚のすり身(かまぼこ用)を用い、3DCADデータを基に2D形状の成形と簡単な3D形状の成形まで成功しました。

★アピールポイント:
 チョコレート用とすり身用の2種類の材料出力ノズルを製作し、イベント等に対応できるように3D成形の様子を外から確認できるように筺体を透明にし、カメラで写したものをプロジェクタに投影する機能も付加しました。また、製品化を想定し、市場ニーズについて他大学(商学部)の学生と意見交換を行いました。
3D食品加工機の開発(H26)の画像1
図1 装置外観図
3D食品加工機の開発(H26)の画像2
図2 システム構成
3D食品加工機の開発(H26)の画像3
図3 成形の様子(すり身)