大学校及び設置科 東北職業能力開発大学校 附属秋田職業能力開発短期大学校 電子情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 組込みソフトウェア基礎実習、データ構造・アルゴリズム/実習、組込みオペレーティングシステム、マイクロコンピュータ工学/実習、計測制御技術
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

組込み技術力(組込みソフトウェア技術、組込みOS技術、モータ制御、センサ、アルゴリズム、マイコン技術、システム分析・設計)、人間力(コミュニケーション力、問題解決力、積極性、指導力、説明力、責任力、企画力、適応力、チーム力、管理力、接遇力、創造力)

製作の目的と概要

 未来的で夢があるロボットと、目的が明確で自主性を引き出すコンテスト(ETロボコン)をコラボレーションさせると、学生のやる気を引き出し効果的な人材育成を行うことができます。企業人が多く参加するETロボコンへの出場を通して、チームでロボットの走行システムを開発して、「ソフトウェア開発技術(プログラミング、モデリング)」、「分析、設計、実装、テストの一連の開発工程」、「チーム開発のノウハウ」を習得することができます。
★技能・技術習得目標:
・数千行のCプログラムが制作できるようになります。
・システムの分析・設計を行いUMLでモデルを記述できるようになります。
・チームで役割分担してシステムを開発できるようになります。

成果

 これまで7年取り組んできましたが、ETロボコン東北大会では毎年上位を獲得し、平成21年度は東北大会優勝、全国大会3位(モデルは全国優勝)に入賞、東北ポリテクニックビジョンでは、平成20年度、平成26年度に卒業制作発表の最優秀賞を受賞しました。卒業生は組込み系及びIT系企業へ就職し、また応用課程へ進学して活躍しています。また、学生はこの取り組みで習得した技能・技術を活用して、秋田県北地域におけるロボット教室の講師となり、約数百名の小中学生へロボットプログラミング技術を教え伝承しています。
★アピールポイント:
今年度で8年目になりますが、近年は技能・技術の習得だけではなく、後輩1年生、地域の子供たちなどへ「教えることは学ぶこと」を基にした講師を行い、社会人に必要不可欠な人間力の向上にも役立てています。
ETロボコンを通じた組込み技術力及び人間力向上の人材育成(H26)の画像1
図1 走行システムのソフトウェア開発風景
ETロボコンを通じた組込み技術力及び人間力向上の人材育成(H26)の画像2
図2 ETロボコン東北大会での当校チームの競技前試走
ETロボコンを通じた組込み技術力及び人間力向上の人材育成(H26)の画像3
図3 ロボット教室で子供に教えている学生