大学校及び設置科 近畿職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械力学、材料力学、アナログ電子回路、ディジタル電子回路、センサ回路、PLC(programmable Logic Controller)、インタフェース設計、安全衛生
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

安全衛生、生産管理システム構築、制御盤設計、機械設計、電気設計、PLCプログラミング

製作の目的と概要

 太陽光パネルを屋根に設置する際に、架台を屋根に固定するための架台支持瓦用ネジ(φ5.2×130、φ5.2×60)が必要となります。架台供給メーカでは、施工邸ごとに必要となるネジを手作業にて、カウント、袋詰め、ラベルシール貼まで行っています。本課題では、架台供給メーカからのご要望で、ネジの供給から袋詰め、ラベルシール貼りまでを自動化する装置です。昨年度、太陽光パネル設置時の架台支持ネジ(2種類)を邸毎に袋詰めする装置の開発にチャレンジしましたが、当初計画に対して、設備面でも性能面でもまだまだ未達な箇所が多く、更なる改善が急務となりました。STEP2として、今年度は前回製作できなかった投入部、及び搬送部の設計製作を行うと共に、前年度不具合点の改善を主として行いました。
★技能・技術習得目標:
 製品の企画や設計・製作および評価といった工程を行うことにより、基盤技術の複合や応用力を習得するとともに、問題発見・解決能力や計画的作業遂行能力といった人間力の向上を目的としています。具体的には、制御システムの設計技術、機械要素や機構を活用した製品製造技術、ドキュメント作成及び管理技術などの習得を目標にします。

成果

 本装置は、半日分(2700本)のネジをストックした供給部から、ネジを1本ずつ整列させて、ネジの不良判別、袋詰めまでを行う機構部・制御部を完成させました。各操作は、タッチパネルで行えるようにし、自動運転モード、メンテナンスモードを備え、不具合に対処できるようにしました。
★アピールポイント:
 ポリテックビジョンにおける成果発表において、発表を担当した学生は、優秀発表賞を受賞しました。
太陽光据置型架台支持瓦用ネジ供給機の開発 STEP2(H26)の画像1
図1 装置外観
太陽光据置型架台支持瓦用ネジ供給機の開発 STEP2(H26)の画像2
図2 対象となるネジ
太陽光据置型架台支持瓦用ネジ供給機の開発 STEP2(H26)の画像3
図3 タッチパネル操作画面