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課題の要約
合板釘打ち張り耐力壁の面内せん断性状に及ぼす面材の張り方の影響(H18)
大学校及び設置科
職業能力開発総合大学校 小平キャンパス 建築科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術
在来軸組架構施工技術、構造力学、構造設計?、建築材料・構造実験
課題に取り組む推奨段階
建築施工実習?、構造力学?・?、構造設計?、建築構造実験 習得後
課題によって養成する知識、技能・技術
実習を通じて構造力学・設計・構造実験等に関する総合的な理解力が向上する
課題情報シートをダウンロードする
製作の目的と概要
近年、在来軸組構法の建物では、耐力壁の仕様として軸組に面材を釘打ち張りする工法を用いることが多いように見受けられます。従前は、面材として使用していた構造用合板の主な寸法の規格は3×6(910mm×1820mm)、4×8などであったため、これを軸組に釘打ち張りする場合は、受け材を介して張り継ぐのが一般的でした。これに対して、最近の建築現場においては、3×9〜10等の大きさの構造用合板を縦に1枚張りしているところを見かけます。このように、面材の張り方が多様であるにも関わらず、構造用合板の張り方が耐力壁の面内せん断性状に及ぼす影響については明らかになっていないのが現状です。
本課題では、図1および図2に示すように、構造用合板の張り方を変化させた耐力壁を製作した上で、これらの耐力壁を対象として面内せん断試験を行ないました。図3に試験結果の一例として、荷重とせん断変形角の関係が示します。これらから、耐力壁の面内せん断性状に及ぼす面材の張り方の影響を調べています。
成果
構造用合板の張り方を変化させた耐力壁の面内せん断性試験の結果から、次のことが明らかになりました。
(1)合板釘打ち張り耐力壁の面内せん断性状におよぼす面材の張り方の影響は非常に小さいこと。
(2)新評価方法により評価した壁倍率の値は、旧評価方法に比べて低い値を示す傾向にあること。
図1 試験体および試験状況
図2 合板の張り方の種類
図3 荷重とせん断変形角の関係 (Type-A)
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