大学校及び設置科 東海職業能力開発大学校 電子情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 電気電子工学、複合回路技術・実習、ファームウェア技術・制作実習、機械工作実習
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

増幅回路設計、オペアンプ回路応用技術等のアナログ回路技術、パターン設計作業法、プログラミング技術、インターフェース回路設計技術

製作の目的と概要

トランジスタに比べ消費電力、発熱量、形状等に関して圧倒的に劣っている真空管が、ギターアンプ用としては強く支持されているという事実があります。多くのデメリットがあるにも拘わらず根強く愛好されている理由を理論的に解明したいという動機に基づき、真空管ギターアンプと、比較のためのトランジスタアンプを実際に制作し、それらの音の違い、および電気的特性の比較を試みました。これら実践的実習を通し、アナログ回路技術およびプログラミング技術の習得を目指しました。
★技能・技術習得目標:
 実用的な商品レベルのギターアンプを制作することにより、より実践的な技術習得を目指しました。ギターピックアップ出力に対応させた広いダイナミックレンジ設計、ハイインピーダンス入力回路設計、これらを通し、基礎知識活用力の向上、また、歪波のスペクトルに関する体験的理解、プログラミングの実践能力の向上を目標としました。

成果

制作物は図1から図3までの全てを目標通り完成し、習得目標に掲げた実践的技術力の向上を達成できました。
★アピールポイント:
  ポリテクビジョンの際、真空管ギターアンプとトランジスタギターアンプの比較試聴のデモを行い、見学者の好評を得ました。特に音楽やオーディオのオールドファンからは強い関心が寄せられました。
真空管ギターアンプ・エフェクタの制作(H26)の画像1
図1 真空管ギターアンプとトランジスタギターアンプ
真空管ギターアンプ・エフェクタの制作(H26)の画像2
図2 スピーカエンクロージャ
真空管ギターアンプ・エフェクタの制作(H26)の画像3
図3 エフェクタ