大学校及び設置科 近畿職業能力開発大学校 附属滋賀職業能力開発短期大学校 電子情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 安全衛生工学、マイクロコンピュータ工学、マイクロコンピュータ工学実習、電子回路基礎実習、電子回路設計際作実習、組込みソフトウェア基礎実習、計測技術、センサ工学、インターフェース技術
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

組込みマイコン制御技術、電子回路設計技術、電子機器組立て技術、プリント基板設計技術、マイコンプログラミング

製作の目的と概要

 電気自動車は環境に配慮した輸送機器として、社会的に注目されており、学生達に省エネルギーを意識した技術と電気自動車の技術を習得させていくことを目的としました。競技へ参加することで、限られた期間の中で創意工夫し、順位として結果が明確になることで、総合制作実習で自ら考え製作に取り組む姿勢が期待でき「ものづくり」に対する興味を高めることができます。参加のし易さと学校からの移動距離を考え、また毎年ソーラーカーレース鈴鹿へも参戦していることあり、Ene-1 GP Suzukaに参加しました。参加したKV-40チャレンジクラスでは、鈴鹿サーキット 国際レーシングコース(フルコース1周5.807km)を舞台に、参加者が充電式単3ニッケル水素電池40本で1週毎タイムを競い、合計3回のタイムアタックの合計の時間で順位を決めます。本課題では、ニッケル水素電池20本を直列に接続し、24Vと48Vの切り換え機能を持ち、DCブラシレスモータによる駆動をする競技用の電気自動車を製作しました。
★技能・技術習得目標:
 課題を通して、電子回路、電気回路、センサ回路、プリント基板設計技術を習得します。

成果

 大会までに車両を製作し、3周合計で1時間15分07秒の記録で完走しました。KV40チャレンジで総合28位(83台中)大学、高専、専門学校クラス4位入賞(12台中)と好成績を残しました。大会終了後に、電池の残容量を測定し、空気抵抗の改善のためのカウル製作を行いました。

★アピールポイント:
 競技用の電気自動車を製作し、駆動力の計算方法と電池の残容量を測定する方法を確立しました。
Ene-1 GP用電気自動車の製作(H26)の画像1
図1 競技用車両
Ene-1 GP用電気自動車の製作(H26)の画像2
図2 電池の残容量測定