大学校及び設置科 北海道職業能力開発大学校 建築施工システム技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 標準課題(鉄筋コンクリート、鋼構造、木質構造)、基礎構造物設計実習、安全衛生管理・実習、施工実験、応用施工実験、鋼構造設計実習、構造解析、維持保全、創造的開発技法
課題に取り組む推奨段階 応用課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

現場工事における施工管理、鉄筋コンクリート造基礎の工法・構造設計・材料・施工および積算、鋼材の溶接技術、維持保全に適した建材、仮設、安全衛生管理技術、ヒューマンスキルおよびコンセプチャルスキル

製作の目的と概要

 平成23年3月に発生した東日本大震災は国民の防災意識を向上させました。しかし、調査によって、防災意識は向上したものの、具体的な取り組みや備えを行っている団体は決して多くないことがわかりました。そこで、本研究室では、災害時に活用する備えとして、防災ファニチャーの開発を行いました。
★技能・技術習得目標:
 防災ファニチャーの製作にあたり、基本計画・設計、地盤・現地調査、測量、基礎の構造設計、型枠製作、鉄筋配筋、コンクリート打設・脱型、フレーム溶接、仕上げに関する知識・技術・技能を習得します。さらにヒューマンスキルおよびコンセプチャルスキルの向上を図ります。

成果

 校内の既存ベンチの改修として、長期運用を目的とした防災ファニチャー(ベンチ)を製作することができました(かまどベンチ2台、収納ベンチ1台)。ベンチとしての利用を誘引するような意匠を取り入れ、なおかつ、災害時やイベント時に活用できる機能を備えています。
★アピールポイント:
 ベンチ設置場所は、当校の正面玄関横・学生ホール南側と本来コミュニティを形成する場として、とても良い場所です。しかしながら既存ベンチは劣化が著しく、全く利用されていませんでした。新たな防災ファニチャー(ベンチ)に改修したことでベンチの利用を促進させ、さらに地域防災へのアピールポイントになると考えます。
災害時に活用する防災ファニチャー?の開発(H26)の画像1
図1 防災ファニチャー(ベンチ)
災害時に活用する防災ファニチャー?の開発(H26)の画像2
図2 防災ファニチャー試運用会(1219)
災害時に活用する防災ファニチャー?の開発(H26)の画像3
図3 基礎型枠設置・配筋(1010)