大学校及び設置科 関東職業能力開発大学校 生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 基礎製図、機械製図、機械要素設計、機械設計製図、CAD実習、機械加工実習
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

機械製図技術、CAD技術、各種機械加工技術

製作の目的と概要

 市販のドリル研削装置は高価格であるため、できるだけ低コストで操作が簡単な装置を開発することを目的としています。
昨年度制作した装置の更なる改良を目指して、生産技術科の課程において、十分に学習している機械設計・機械要素・機械加工の知識や技能・技術の実践と確認を行います。
★技能・技術習得目標:
ドリルおよびドリル研削に関する知識を習得し、手研ぎによるドリル研削技能を養うとともに、装置の仕様や機構を設計する能力や資材・工具の管理と5S能力を向上させます。さらには、部品加工のための素材や工作機械の選定、加工条件を決定することや、組立・調整後の試運転における問題点のブラッシュアップを行なう事で、問題解決力等を養います。

成果

 ドリル研削の方法や研削条件など、研削に重要な数多くの要素を習得することができました。昨年度の装置を改良したことによって、操作性と安全性を向上することができたとともに、手研ぎでは難しい小径ドリルはもちろん、幅広い範囲(φ3?φ13)の直径を有するドリル研削をほぼ実現することができました。
★アピールポイント:
1.持ち運びに優れていますので、必要な場所で研削を行なう事ができます。
2.市販の装置よりも操作が簡単です。
3.研削後の穴あけ加工において、穴部の仕上がり具合は、手研ぎや市販の装置と同等の仕上がりを得ました。
ドリル研削装置の製作(H27)の画像1
図1 装置全体図
ドリル研削装置の製作(H27)の画像2
図2 研削したドリル
ドリル研削装置の製作(H27)の画像3
図3 穴あけ加工結果