大学校及び設置科 北陸職業能力開発大学校 附属石川職業能力開発短期大学校 生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 2次元CAD、3次元CAD、機械設計製図、機械要素設計、機械加工実習、機械工作実習、数値制御加工実習、メカニズム、工業力学、品質管理、情報処理実習
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

機械設計、製作(旋盤、溶接、フライス、手加工等)、組立(エンジン組立、車体組立)、調整技術、品質管理技術

製作の目的と概要

 ゼロハンカーは小型自動車であり、当短期大学校で学ぶ機械要素のほとんどが盛り込まれています。一連のものづくり過程である設計、デザインレビュー、製造、測定、評価試験を経験し、2年間で習得してきた技術、技能を高め、大幅なテクニカルスキルの向上を目的としています。また、本製作ではグループメンバーとの意思疎通はもちろん、地元企業とも連携し、品質重視、コストおよび納期厳守の中で、製作を進めていかなければなりません。そのような中で、計画立案能力、問題解決能力、協調性、自主性、コミュニケーション能力、実行力などのさまざまなヒューマンスキルの向上も目的としております。
★技能・技術習得目標:
  設計、製作、試験など2年間で学んだ技術を正しく活用でき、製作物を完成することを習得目標とします。

成果

 品質について、製作開始当初に目指した仕上がりになり、コストでも予算枠内で完成することができました。納期についても、ポリテクビジョンまでに完成し、大会開催日までに十分な練習をすることが可能となりました。
全国大会は結果27台中11位と予選通過し、決勝トーナメントに進出という大きな成果を出すことができ、さらには来年度優勝できる見込みまでつけることができました。
★アピールポイント:
全国優勝という明確な目標の為、メンバー一丸となり総合制作実習に取り組むことができました。製作品の完成度も高く、取り組んできたメンバーも技術力向上、納期遵守、5Sの徹底、PDCAを回すことの重要性等、多くを学ぶことができました。チームワークが醸成され、非常に良い雰囲気の中での総合制作実習となりました。
ゼロハンカーの製作と全国大会への挑戦(H27)の画像1
図1 溶接作業風景
ゼロハンカーの製作と全国大会への挑戦(H27)の画像2
図2 走行風景
ゼロハンカーの製作と全国大会への挑戦(H27)の画像3
図3 総合制作メンバー