大学校及び設置科 四国職業能力開発大学校 附属高知職業能力開発短期大学校 生産技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 工業材料、機械要素設計、機械工作実習、機械加工実習、測定技法
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

3次元CAD/CAM技術、非接触型3次元測定技術、マシニングセンタ、フライス盤、汎用旋盤加工技術等

製作の目的と概要

近年では、加工技術の進展や3Dプリンタの普及に伴い非接触型3次元測定器がさらに注目されています。本校で行っているCAD/CAM実習では、学生数に対して加工機が少なく、十分に使いこなせていないことや非接触型3次元測定器の使用頻度が低くなっています。そこで総合制作ではCAD/CAMに興味のある学生を少数グループとして選び、とことん加工ができる環境づくりを行いました。また、その製作物を身近な「たい焼き型」とすることで、ものづくりの技術を一般の方々や受験希望の学生へのアピールの素材として活用できるようなテーマとしました。
★技能・技術習得目標:
非接触型3次元測定器によって、人の手によって彫刻された型を測定しています。測定データの取り込み作業やCAMデータとして利用するまでの3DCADでの修正作業、CAD/CAMによる適切な条件でのプログラム作成、マシニングセンタでの加工技術の向上を目標としています。

成果

非接触型測定器を用いて、手作りの木彫り形状を測定した「たい焼き器」を完成させることができました。また、地元高知県をイメージし、カツオの3次元CADをモデリング・加工を行うことができました。
★アピールポイント:
展示物として小型であり、各種イベントでの展示が可能です。また、CAD/CAMでの細かな切削パスの生成や適切な切削条件の設定により型の表面がキレイに仕上がっています。受験生が興味を持つ3次元CADによる設計や加工などを取り入れた課題ですので、オープンキャンパスや出前授業などにも十分に活用し、当校の技術力をアピールすることが可能です。
たい焼き器の設計・製作(H27)の画像1
図1 非接触型3次元測定
たい焼き器の設計・製作(H27)の画像2
図2 取り込みデータ編集
たい焼き器の設計・製作(H27)の画像3
図3 完成