大学校及び設置科 関東職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 情報技術(ネットワークシステム構築実習、生産データベース構築実習、CAD/CAM実習)、建築技術(建築生産管理、建築生産情報処理実習、施工・施工管理課題実習)
課題に取り組む推奨段階 前提教科および標準課題による課題学習・グループ学習の実施後
課題によって養成する知識、技能・技術

情報技術(データベース、DBサーバ構築、CAD、システム開発)、建築技術(建築施工検査、施工管理、建築情報処理生産管理)

製作の目的と概要

 建築生産においては、各工程により様々な検査を着工から竣工まで行っています。その際に膨大な事務処理作業が発生し、技術者がそれらの処理を手作業で行なわなければなりません。このことから技術者が事務処理者になりつつある現状が挙げられます。
 そこで本課題において、竣工検査においての事務処理の省力化と標準化を実現する検査確認支援システムの開発を、建築施工システム技術科と生産情報システム技術科の2科共同で行ないました。

成果

 複数の企業より提供頂いた竣工検査の資料を基に、開発初年度はシステムの基本設計及び用語の標準化と単独の検査端末で検査が出来るシステムが完成しました。2年目は操作性が向上し複数の検査端末で検査が出来るシステムが完成し、竣工検査確認支援システム(図1)全体構築が終了しました。
 完成したシステムを、ある企業の協力を得て実際に検査に使用し検証を行ないましたが問題なく動作し、現状の検査に比較し大幅な事務処理作業の省力化実現できました。
図2、図3は、検査を実施する検査端末の表示画面と検査結果の出力帳票です。
建築施工検査確認支援システムの開発(H18)の画像1
図1 システム全体構成
建築施工検査確認支援システムの開発(H18)の画像2
図2 検査実施画面
建築施工検査確認支援システムの開発(H18)の画像3
図3 検査結果出力帳票