大学校及び設置科 東北職業能力開発大学校 電子情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 回路設計の技術の習得、C言語の習得
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

高電圧発生回路の設計技術、放射線の知識、Bluetooth?無線通信技術、Android?アプリの開発技術

製作の目的と概要

 昨今、2011年の東日本大震災により起こった福島第一原子力発電所事故が報道などで取り上げられなくなってきており、放射線の危険性が人々の記憶から風化しようとしています。このため、多くの人々が放射線の危険性について理解でき、現代社会のニーズに応えられるような測定器を製作すると共に、ハードウェア・ソフトウェアを一から設計・製作し技術を習得することが目的と致します。
★技能・技術習得目標:
課題を通して、ハードウェアの電子回路の設計技術、Bluetooth?モジュールを使用した無線通信技術、ソフトウェアのアプリケーション開発技術の習得を目指します。

成果

GM方式による放射線量測定器の設計・製作をし、動作確認させました。その後、Bluetooth?モジュールを取り付け、ターミナルソフトを用いたPCや、Bluetooth?通信確認用Android?アプリケーションを用いたスマートデバイスとの無線通信を行いました。そして、Google Maps API?を用いたGoogle?マップアプリケーションとBluetooth?通信確認用アプリケーションを併せたCPM?マッピングアプリを開発し、測定器のデータの記録を反映させました。
★アピールポイント:
商用品として販売されているBluetooth?通信機能付放射線量測定器とは違い、スマートデバイス内蔵のGPSセンサを利用しているため低コスト化、更にAndroid?アプリケーションを用いたスマートデバイスとの通信を行うので線量データの記録・確認が野外でも手軽に行えることが実現出来ました。
放射線量測定器の製作(H27)の画像1
図1 システム構造
放射線量測定器の製作(H27)の画像2
図2 放射線量測定器
放射線量測定器の製作(H27)の画像3
図3 CPMマッピングアプリイメージ