大学校及び設置科 北陸職業能力開発大学校 附属石川職業能力開発短期大学校 電子情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 組込みソフトウェア基礎実習、データ構造・アルゴリズム実習、組込みオペレーティングシステム、システム分析・設計実習、課題によって養成する知識、他
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

AR技術の理解と活用技術、OculusRift?の機能分析と活用技術、VisualC++?のプログラミング技術、システム分析・設計技術、問題解決力、工程管理能力、プレゼンテーション技術

製作の目的と概要

近年、企業も着目しているAR(拡張現実)技術を理解し、環境構築の知識と技術を身に付け、各種トラブルにも臨機応変に対応できる力を養うことを目的としています。具体的な制作内容を訓練生自らに検討させた結果、今回は子供からお年寄りまで幅広い世代に分かりやすく体験できるモグラたたきゲームを作成することにしました。さらに、OculusRift?というHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を使った制作にも取り組みました。
★技能・技術習得目標:
AR技術を理解した上で、開発環境を作り上げ、制作内容を決定し、システム設計・開発を最初から行います。また、開発途中に起きる、各種問題に随時気づかせ、それらに対応する技術も習得します。

成果

モグラの当たりを判定するところに訓練生は最も苦労していました。また、ARのマルチマーカーの制作やOculusRift?にパソコンのデスクトップを出力することなどにも苦労していました。本システムの開発によりARを理解し、OculusRift?の利用方法を学習させることができました。また、トラブルに対応しながらひとつのシステムを完成させるという過程を経験させて、今後の仕事に役立つような技術力・計画力・チームワーク力などを身につけさせることができました。時間の不足とマシン性能の低さから、モグラをたたいた時の効果音を出すことができなかったのが残念でした。
★アピールポイント:
ポリテクビジョンで展示発表したときには、AR技術に対するインパクトがあり、当初の目的の通り、子供にも大人にも楽しく遊んでもらうことができました。
ARゲームの開発(H27)の画像1
図1 システム構成
ARゲームの開発(H27)の画像2
図2 モグラたたきで使用するマーカー
ARゲームの開発(H27)の画像3
図3 マーカーを認識した画面