大学校及び設置科 九州職業能力開発大学校 生産システム技術系共同開発
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 機械技術(安全衛生、機械設計、機械加工、等)、電気・電子技術(安全衛生、FA制御、電子回路技術、コンピュータシステム技術、等)、情報技術(安全衛生、リアルタイムシステム構築実習、インターフェース設計製作実習、等)
課題に取り組む推奨段階 機械技術(機械設計・加工・実験、センサリングの基礎などを習得後)、電気・電子技術(シーケンス制御、マイコン技術、プログラミング技術などを習得後)、情報技術(リアルタイム制御、制御プログラム、データベース、生産管理システム等の基礎を習得後)
課題によって養成する知識、技能・技術

機械技術(設計、製作及び組立・調整等)、電気・電子技術(電子回路設計技術、制御システム設計技術等)、情報技術(リアルタイム制御、制御プログラム、データベース、生産管理等)の総合的な実践力を身につける

製作の目的と概要

  従来、作業者の五感で切削状態を監視していた汎用工作機械による加工と異なり、安全カバー等で密封されたNC工作機械の切削状態を監視するのは難しいことです。しかし、加工の自動化を図る上において、切削状態を計測・監視する技術は大きい役割を有しています。
  そこで、旋盤加工における切削熱、切削力および振動を計測・監視する「切削状態監視装置」を製作しました。また、植物性油(菜種油)をオイルミストとして高圧エアとともにバイトの刃先に供給できる「オイルミスト供給装置」も製作し、オイルミストが切削熱、切削力および振動におよぼす影響を観察するための「切削加工モニタリングシステム」の開発を行ないました。

成果

  本課題に取り組むにあたって、以下の5点を開発した装置に付加しました。
? リアルタイムでの切削抵抗(3分力)の計測、表示
? 切削抵抗の周波数解析によるびびりの監視
? リアルタイムでの刃底温度の計測、表示
? オイルミストの手動および自動供給
? 切削熱計測用赤外線センサを用いた刃先温度の計測
 本課題では、開発した「切削加工モニタリングシステム」を用いたシステムの基本性能を調べるため運用試験および加工実験を行ないました。
切削加工モニタリングシステムの開発(H18)の画像1