避難所支援システム(避難所てだすけくん)の開発(H27)
大学校及び設置科 |
東海職業能力開発大学校 附属浜松職業能力開発短期大学校 電子情報技術科 |
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 |
組込み技術、電子回路技術、電子CAD、はんだ付け、無線通信、移動体通信技術、データ構造・アルゴリズム実習、組込みオペレーティングシステム |
課題に取り組む推奨段階 |
専門課程2年 |
課題によって養成する知識、技能・技術 |
データベース作成 |
製作の目的と概要
東日本大震災において発生した避難所における人的管理・資材管理の難しさや問題点を教訓とし,今後の災害(M7以上)における迅速かつ効率的な避難所の運営を実現するため,避難所支援システムの開発を目指します.
★技能・技術習得目標:
避難所の問題点を制作する学生自身が考え、それを解決するための機能などの追加を行います。システム設計技術や機能を実現するためのハードウエア・ソフトウエアの課題解決技術を習得することが目標です。設計をする上では壁がありますが、だれがいつまでに超えるのかというタスク管理も重要です。これらのことをふまえて制作を行います。
成果
この避難所てだすけくんは、大規模災害が起こった際の初日に避難所の避難者人数把握をする機能、2日目以降に避難者名簿の作成を迅速に行う機能、食物アレルギーや要介護者などの明らかにする統計機能、避難者名簿を独自無線を通じて災害対策本部に送るデータ通信機能、太陽パネルやバッテリを利用した独立電源で駆動できる機能を備えています。これを利用した学内の避難訓練では10分間に140名、567名分の家族人数情報を習得することができました。
★アピールポイント:
完成度が高く、避難所に現在おいても有効に活用できます。今後、地域の避難訓練でも活用をすることを検討しています。また、共同研究として実施しており、浜松市や県にも意見を聞いてシステムに反映しています。
図1 避難所支援システムのシステム図
図2 校内避難訓練での運用実験の様子