大学校及び設置科 近畿職業能力開発大学校 附属滋賀職業能力開発短期大学校 電子情報技術科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 マイクロコンピュータ工学実習、組込みソフトウェア応用実習、アナログ回路基礎実習、ディジタル回路基礎実習、ネットワーク実習、センサ工学
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

組込みLinuxプログラミング技術、回路設計、オペアンプ技術、インタフェース技術

製作の目的と概要

今日の先進国では、肥満などの生活習慣病患者の増加が危惧されています。この問題の改善のひとつとなるような組込み技術を用いた製品の開発を行うことを前提とし、技術要素を検討しました。その結果、食習慣と睡眠に着目し、体重計と目覚まし時計の組み合わせで体重、睡眠時間を管理する機器の開発することを目的としました。この機器によって、毎日体重、睡眠時間を欠かさずに記録します。これらのデータをもとに生活の傾向を見ることができるようにし、長期的に管理できる機器の開発を目標としました。
★技能・技術習得目標:
「生活習慣管理システムの開発」を通して、電子回路CAD設計、組込みソフトウェア開発、製作及び組立・調整技術等の総合的な実践力を身に付けるとともに、ストレインゲージなどのセンサ回路、通信システムの設計を通して、実践的な電子回路設計技術、組込みシステム設計技術を習得します。

成果

体重を計測するためのストレインゲージセンサ(4個)、睡眠(消灯)を計測するための照度センサ、目覚まし時計のアラーム用の圧電ブザー(2個)、ストレインゲージセンサの温度補正用の温度センサ、時計表示および操作用の液晶タッチパネルを搭載した機器を開発できました。また、計測した体重および睡眠時間は、「月」または「年」ごとのグラフを液晶タッチパネルに表示することができました。
★アピールポイント:
DCアダプタだけでなく乾電池でも動作できるように作成したため、ポリテックビジョンなど展示会場でもデモ動作が用意なものが作成できました。また、体重に乗るとすぐに体重が表示するモードになることや、体重計測終了した10秒後に時計表示に自動で切り替わること、本体は木目調のシートを張って見栄えするものにするなど、細部まで作りこみができました。
生活習慣管理システムの開発(H27)の画像1
図1 本機器全体像
生活習慣管理システムの開発(H27)の画像2
図2 グラフ表示画面
生活習慣管理システムの開発(H27)の画像3
図3 設計した回路