大学校及び設置科 関東職業能力開発大学校 附属千葉職業能力開発短期大学校 住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 基礎製図、コンピュータ基礎実習、建築設計実習?、建築施工実習?、建築構法 ほか
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

木造設計(詳細)、木造住宅積算、墨付・加工、下地施工(床、壁、天井、外壁、屋根、防水、断熱)、仕上施工(床、壁、天井、外壁、屋根)

製作の目的と概要

我が国において住宅は2923万戸あり、住宅全体の58.9%※を占める木造住宅のうち、古くからの伝統工法を発展・簡略化させた在来軸組構法の原寸大構造模型製作をテーマとしました。 ※総務省統計局H20データ
木造構造模型の計画、立案および設計技術、着工から竣工までの一連の作業の流れを把握し、製作に必要な作業項目を洗い出してスケジュール編成を検討する工程管理技術、構造および内部造作に係る部材の墨付・加工技能について、住居環境科で学んだ技術・技能および関連知識の再確認を行う課題として総合制作実習のテーマとしました。
★技能・技術習得目標:
課題を通して、工程計画、木造住宅詳細設計、木造住宅積算、墨付・加工、内・外部造作等の技能・技術についての確認を目的としています。

成果

構造模型に係る一連の課題に取り組むことによって、
?各教科目単独では垣間見ることのできなかった様々な作業工程が密接に関係している事について認識させること。
?設計図書に基づいて施工を行い不具合が発生した場合、臨機応変に解決策を提示できる応用力を養うことが重要であることに気付かせること。
?各担当学生間の情報共有およびコミュニケーションが重要であることに気付かせること。
?関連教科で取り組むことができなかった断熱および内・外部造作の要素について施工技術を身につけたこと。
以上、主に4つの点について成果を得ることができたと考えます。
また、それに付随して住居環境科1年次の学生に対する訓練用の教材としての活用およびオープンキャンパス等のイベントで活用することなど、様々な場面で活用できることが見込まれます。
★アピールポイント:
在来軸組構法住宅の建築工事に係る一連の業務に近い形で、全ての工程について一通り経験させることによって、それぞれの作業の関連性を理解し、定型の課題では困難な応用力について身につけてもらうことができたと考えます。また、成果物を今後の授業の教材として、また、様々なイベントにおける住居環境科の成果物として展示するなどの活用についても期待できます。
木造在来軸組構法の構造模型製作(H27)の画像1
図1 構造模型完成図
木造在来軸組構法の構造模型製作(H27)の画像2
図2 構造模型写真