大学校及び設置科 北陸職業能力開発大学校 附属新潟職業能力開発短期大学校 住居環境科
課題実習の前提となる科目または知識、技能・技術 建築史、建築構法、CAD実習?、建築設計実習?、?
課題に取り組む推奨段階 専門課程2年
課題によって養成する知識、技能・技術

城郭建築の歴史、模型製作技術、図面作成技術、立体把握能力

製作の目的と概要

新発田城の歴史および敷地の縄張りや建物に用いられた技術、背景を学ぶ事を目的とします。
また、模型を製作する事で都市の中心機能としての役割を担っていた江戸時代の姿を地元の方や観光客の方々に見て頂き、新発田城の魅力を広く知ってもらう事で地域に寄与する事を目的とします。
★技能・技術習得目標:
現地調査や史料、過去の総合制作実習で作成されたデータを参考に本実習で取り組む模型の敷地、建物の配置など詳細を検討します。設定寸法を元にCADを用いて図面作成をしていく過程で操作スキルの向上を図ります。 
平面、立面図から模型を作製していく中で空間創造を繰り返し行い、建築に従事する者として不可欠な立体把握能力を培う事を目標とします。

成果

防衛機能が必要とされる城郭に必要な堀、土手、橋、門、櫓、館、塀などの構造物を完成させました。史料に記載された寸法は尺貫法である為、馴染みのあるメートル法に変換し、CADソフトを用いて図面を作成しました。また、新発田城の特徴である「海鼠壁」、「切り込み接ぎ」、「三匹の鯱」に注力し、現物に近い質感で作製することが出来ました。
★アピールポイント:
石垣の目地は着色とルーターを用いて凹凸を強調し、縦・横の目地が規則性を崩さぬよう注意しました。出隅部分は算木積みの特徴を忠実に再現する為、写真と整合しながら反り上がる石を表現しました。
また、海鼠壁は瓦の目地部に用いられる漆喰まで表現しました。
新発田城の復元模型(1/150)の製作(H27)の画像1
図1 配置図兼平面図
新発田城の復元模型(1/150)の製作(H27)の画像2
図2 石垣
新発田城の復元模型(1/150)の製作(H27)の画像3
図3 模型全体