教材名 電子CAD/CAM教材(プリント基板設計編)
教材名2
教材ID 164
教材作成者名 奈須野 裕; 佐藤 大介
教材作成日 1998-09-10
改訂情報
ジャンル名 高度教材
分野名 電気・電子系
業種名 電気・電子部品製造業
職務名 設計・開発
職務構成名 電子回路設計
区分名 教材
職業名 電気技術者
 ■教材情報データシート


【記入者】

奈須野 裕  所属:宮城職業能力開発促進センター
佐藤 大介   所属:宮城職業能力開発促進センター


【教材のねらい】

電子関係の分野においては、電子回路図の作成やプリント基板を設計するための自動配線設計、自動穴開け、レイアウト処理、アートワーク処理などで使用されています。また、LSI設計においてはマスクパターンの設計、LSI内部の構造設計などを中心とした分野で利用されてきました。今後この傾向はCAD/CAMシステムのためのコンピュータ環境がより整備されるにつれ、さらに高度で充実したシステムが出現すると思われます。現在電子CAD/CAMシステムにおいては、電子回路設計からシミュレーション、プリント基板製作まの一環したシステム構成のものが多く、電子CAD/CAMシステムを誰もが、手軽で簡単に利用することが可能になってきています。

電子回路の設計には、大きくアナログ回路をディジタル回路分類されています。アナログ回路では、トランジスタやオペアンプなど使用した低周波回路設計や高周波の設計などに電子CAD/CAMシステムを利用しています。ディジタル回路では、論理回路設計からPLD、LCA、ASIC回路の設計分野において、電子CAD/CAMシステムが利用されています。電子回路の規模が大きくなればなるほど電子CAD/CAMシステムを利用することは大切です。

このような電子CAD/CAMシステムは、多くの企業がすでに導入していることから考えても、今後の電子回路設計技術者にとっては、必要不可欠な知識になると思われます。しかし、電子回路設計技術者にとって電子CAD/CAMシステムの利用は『目的』としてよりも、電子回路設計を行う上での『「段」としての利用であり、システムの操作の習得に時間をかけることは望ましくないと思われます。このためシステム操作の容易性も重要な課題です。

今回のこのテキストは、これらの考えから電子CAD/CAMシステムの内容を回路図作成からプリント基板製作までの処理を無駄なく適切に行えように考え、簡素に仕上げ整理しました。しかし、電子CADを使用するとの考えからシミュレーションによる回路設計手順も考慮し入れてあります。


【内容】

第1章 電子CAD/CAMの発達
1-1.電子CAD/CAM序論
1-2.電子回路の設計手順

第2章 電子回路シミュレーション

2-1.オペアンプの基本特性
2-2.電子回路解析
2-3.電子回路解析
2-4.直流(DC)解析
2-5.交流(AC)解析
2-6.過渡(トランジェント)解析

第3章 プリント基板の製作

3-1.ウィーンブリッジ発振回路の等価回路
3-2.ウィーンブリッジ発振回路のシミュレーション
3-3.ウィーンブリッジ発振回路の基板作成手順

第4章 プリント基板製作の応用回路

4-1.基板作成の応用回路(電子昆虫すず虫)について

第5章 オートルータについて

5-1.オートルーターの機能
5-2.IF.TBLファイル・Doファイルについて
5-3.自動配線の手順について


【作者名】

奈須野 裕 所属:宮城職業能力開発促進センター
佐藤 大介 所属:宮城職業能力開発促進センター


【教材作成年月日】

平成10年9月10日


【セミナー時間数】

18時間


【体系図での位置】

業種名:電気・電子部品製造業等
職 務:設計・開発
職務構成名:電子回路設計


【レベル表示】

専門2、(一部先端技術)


【セミナー対象者】

計現場で電子回路設計、開発工程に携わっているもの


【教材形態】

1.開発形態:指導員が開発
2.セミナーの実施形態:技能・技術習得型
3.教材の種類:自作教材
            1.自作教材(テキスト)
            2.自作教材(実習課題図、実習課題図回答例)
            3.自作副教材(講師用回答図FD)


【参考文献】

  1. 「モノリシックオペアンプ規格表」 CQ出版
  2. 「Stellar Vanguard スケマティックデザインシステムユーティリティーマニュアル」 株式会社 ソフィアシステムズ
  3. 「Stellar Vanguard スケマティックオペレーションマニュアル」 株式会社 ソフィアシステムズ
  4. 「Pspice オペレーションマニュアル」 株式会社 ソフィアシステムズ
  5. 桜庭、大塚、熊耳:電子回路、森北出版、pp.165-182、1986
  6. 田中、堤坂:技術者のための等価回路、日本理工出版、pp.266-268、1978
  7. 須野、東、八久保、他:「プリント基板の設計と製作」、日立造船情報システム(株)、1990


【その他】

今回使用している電子CADソフトのメーカーであるソフィアシステムズとの話し合いによりセミナー資料を作る上でのいろいろなアドバイス、ソフトの貸出し等の協力を得ることができました。ソフィアシステムズの名前を入れるという前提でマニュアル、回路図などの資料を無料で提供していただきました。

以下にこの教材を利用される方の参考になるよう許諾を受ける経過を示します。

  1. ソフィアシステムズに教材として使用することの許諾を得る

  2. テキストを送付し確認を取る

  3. 問い合わせのあった事項についてコメントを付けアドバイスを受ける

※上記以外の資料(「教材」と「実技関連説明書」など)は、 こちら(ユーザ名=ユーザIDとパスワードが必要です)。
ユーザ名とは会員登録時に発行されたユーザIDを指します。
ユーザ名とパスワードをお持ちでない方は教材作成支援情報メニュー一覧から会員登録を行って下さい。