カリキュラムシート
分類番号 A303-014-A
訓練分野 | 電気・電子系 |
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訓練コース | パワーエレクトロニクスのための熱設計技術 |
訓練対象者 | 電子機器の熱対策設計業務に従事する技能・技術者等であって、指導的・中核的な役割を担う者又はその候補者 |
訓練目標 | 電子装置設計の新たな品質及び製品の創造をめざして、高付加価値化に向けた放熱の理論の学習と実習を通して、消費電力対策及び発熱対策を考慮した放熱・冷却技術を習得する。 |
教科の細目 | 内容 | 訓練時間(H) | うち実習・ まとめ(H) |
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1.コース概要及び留意事項 | (1)訓練コースの概要説明 (2)専門的能力の現状確認 (3)安全上の留意事項 |
0.5 | |
2.パワーエレクトロニクスと熱 | (1)パワーエレクトロニクスで熱設計が重要な理由 (2)インバータやIGBTチップのトレンド (3)パワーデバイス故障メカニズム |
0.5 | |
3.伝熱の基礎 | (1)熱伝導・対流・放射のメカニズムと基礎式 (2)伝熱基礎演習 |
1 | 0.5 |
4.パワエレの熱設計の基礎 | (1)信頼度保証温度と動作保証温度 (2)発熱量と効率の考え方 |
1 | |
5.パワエレに使われる電子部品 | (1)パワー半導体部品の放熱構造と熱抵抗 (2)トランス・コイル・電解コンデンサ・チップ抵抗 |
1 | 0.5 |
6.パワエレに必要な強制空冷と流れの基礎 | (1)圧力損失、流体抵抗、ベルヌイの定理 (2)流体抵抗網法による計算方法 (3)流体抵抗網法演習 |
1 | 0.5 |
7.強制空冷機器の熱計算手順 | (1)ファンと流路抵抗から動作風量・風速を計算する (2)風量から空気温度を計算する (3)空気温度と風速から熱源温度を計算する |
1 | 0.5 |
8.パワエレにおける冷却ファンの使い方 | (1)ファンP-Q特性と最適動作 (2)ファンの風速分布 (3)並列、直列運転による風量増加の実際 |
1 | 0.5 |
9.強制空冷パワエレ機器の熱設計 | (1)強制空冷基板の実装間隔と温度 (2)PUSHファンとPULLファン |
1.5 | 1.5 |
10.屋外設置パワエレ機器の熱設計 | (1)日射受熱量の予測と対策 (2)日射対策とその効果予測 |
1 | 0.5 |
11.パワーデバイスのヒートシンク熱設計演習 | (1)ヒートシンク設計の流れ (2)熱抵抗と包絡体積 (3)ヒートシンクの接触熱抵抗とその対策 (4)強制空冷ヒートシンクの設計法 |
1.5 | 1.5 |
12.まとめ | (1)講評及び確認・評価 |
1 | 1 |
訓練時間合計 | 12 | 7 |
使用器具等 | 電子機器、ディジタル温度計、各種シンク(放熱板)、ファン、実習用中型匡体、熱流動解析ソフト、温度計算シミュレータ |
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養成する能力 | 新たな品質の創造又は製品を生み出すことができる能力 |
改訂日 | 2020.09 |