カリキュラムシート
分類番号 A402-044-A
訓練分野 | 電気・電子系 |
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訓練コース | Linuxによる通信制御システム構築 |
訓練対象者 | マイコン制御/パソコン制御の設計・開発業務に従事する技能・技術者等であって、指導的・中核的な役割を担う者又はその候補者 |
訓練目標 | マイコン制御設計/パソコン制御設計の生産性の向上をめざして、効率化、適正化、最適化(改善)、安全性向上に向けた通信システムの構築実習を通して、各種システムを遠隔監視制御する汎用的な通信システム(特定OSに依存しない通信システム)を構築するため、通信プロトコル、状態遷移、伝送手順、通信に関する実装技術を習得する。 |
教科の細目 | 内容 | 訓練時間(H) | うち実習・ まとめ(H) |
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1.コース概要及び留意事項 | (1)訓練コースの概要説明 (2)専門的能力の現状確認 (3)安全上の留意事項 |
0.5 | |
2.TCP/IP概要 | (1)OSI参照モデルとTCP/IPプロトコル、フレームフォーマット (2)状態遷移と伝送手順 (3)UDPフレームの利点と欠点 |
1 | |
3.ソケットシステムコールを活用した実装方法 | (1)IPアドレス、アドレスファミリーを管理する構造体 (2)状態遷移させるソケットシステムコール (3)ソケットオプション、その他関連するAPI (4)汎用エラー、特有のエラーに対する実装方法 (5)マルチクライアントに対応するサーバ構築の実装方法と特徴 イ.入出力多重化関数の特長と実装方法 ロ.マルチプロセス関数の特長と実装方法 ハ.マルチスレッド 関数の特長と実装方法 ニ.排他を考慮したマルチスレッド関数による実装方法 |
3 | 2 |
4.通信システムの構築実習 | (1)クライアント/サーバ型通信システムの構築 イ.1クライアント対応サーバの実装 ロ.クライアントの実装 ハ.動作確認・評価 (2)マルチクライアント対応サーバの実装 イ.入出力多重化関数による実装と注意点 ロ.マルチプロセス関数による実装 ハ.マルチスレッド関数による実装 ニ.排他を考慮した場合の実装と注意点 (3)ブロードキャストによる実装と注意点 (4)再バインドエラーの対処 |
6 | 5 |
5.総合課題実習 | (1)計測・制御GUIアプリケーションとの通信システム構築 イ.システム構成 ロ.計測・制御GUI ハ.課題仕様提示 ニ.実装 (2)組込み機器(RTOS)との通信システム構築 イ.システム構成 ロ.μITRONミドルウェアTCP/IP ハ.課題仕様提示 ニ.実装 (3)組込み機器(組込みLinux)との通信システム構築 イ.GNUクロス開発環境 ロ.クロスコンパイル ハ.課題仕様提示 ニ.実装 |
7 | 5.5 |
6.まとめ | (1)全体的な講評及び確認・評価 |
0.5 | 0.5 |
訓練時間合計 | 18 | 13 |
使用器具等 | パソコン、Linux(仮想OS)、統合開発環境、組込み機器評価ボード(μITRON、組込みLinux) |
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養成する能力 | 生産性の向上を実現できる能力 |
改訂日 | 2022.08 |