令和5年11月24日から25日にかけて、職業能力開発総合大学校において「PTUフォーラム2023」を開催しました。今年度は、メインテーマを ~ものづくり・ことづくり・ひとづくり~ とし、一般入場およびオンラインで視聴できるLIVE配信を行いました。2日間を通し、多くの方にご参加いただき誠にありがとうございました。
本フォーラムの開催に際し、特別講演として、日本重化学工業株式会社エネルギー部技術顧問(地熱担当)の花野峰行氏を講師にお迎えし「地熱エネルギーの成り立ちと利用」と題してご講演をいただきました。現在注目されているSDGs(Sustainable Development Goals)やGX(Green Transformation)の先駆的な取り組みであり、純国産の自然エネルギーである地熱について、身近な事例を交えてご紹介いただくとともに、地熱エネルギーに関する技術的な質疑や、キャリアパスに関するものまで、さまざまな質疑がなされ大いに盛り上がりました。
また、今年度は職業能力開発シンポジウムのテーマを「教育訓練におけるデジタル化への対応と今後の展望」とし、職業訓練や教育現場においてデジタル技術を活用した事例、およびデジタル技術を活用できる人材の育成事例等について、九州産業大学の村田光昭氏、千葉職業能力開発短期大学校の松井陽平氏、関東職業能力開発大学校の浅野博氏、山形県立産業技術短期大学校の山口俊憲氏、職業能力開発総合大学校の新井吾朗氏の計5名にご講演いただきました。ご講演後は、現状の課題や今後の展望について、パネルディスカッションを通して検討していただきました。
さらに、2日間に渡って、今年度で31回目となる職業能力開発研究発表講演会を開催しました。4会場で9セッションが設けられ、74件の発表が行われました。今年度より、該当するセッションを複数選択することを可能とした結果、「DXと職業能力開発」、「DXと電気・電子システム工学」、「SDGs・GXと電気・電子システム工学」といった、新たなセッションがうまれ、多数の発表者・聴講者にご参加いただき、活発な議論がなされました。