平成4年度から始まった能開大における国費外国人留学生の受け入れ事業により,現在,長期課程には, 表1 のとおり計20名の国費留学生が在籍しています。
昨年10月2日にその第三期生が来日( 表2 )。翌3日には,ことし4月からの長期課程の履修に備えた6ヵ月間に及ぶ「日本語研修」の開講式が執り行われ,労働省から新島海外協力課長,雇用促進事業団から小泉職業能力開発指導部次長等のご臨席をいただきました。
早川能開大校長からは,「日本滞在中,特に来られてしばらくの間は,言葉が通じなかったり,習慣の違いがあったりして,たくさんの困ったことに遭うことと思いますが,それに負けないように頑張ってください」と励ましの言葉がありました。
平成5年4月に校名が改正されてから,2回目の学園祭となる「能開祭」が,10月14日~16日にかけて開催されました。
どこの大学でも見られるコンサートや模擬店のほか,小林寺拳法部による「演武」,写真部による展示会,ゲーム部によるゲーム大会,海外技術研修員による「国際広場」など,楽しい催し物が企画され,多くの未校者で賑わいました。
公共職業能力開発施設の見学等を通して,職業能力開発に対する学生の認識を深めさせることを目的として,昨年の11月10~11日の2日間,2年生を対象とした「特別セミナー」が実施されました。
これは,長期課程の学生が公共職業能力開発施設等の見学や現場の職業訓練指導員と直接に接することなどを通して,職業能力開発について,実践的・実学的に理解を深めることができるように毎年計画されているもので,5月に実施された1年生を対象とする企業内教育訓練現場の見学に続くものです。第1日目は,2年生を6班に分けて,見学を実施,第2日目は,能開大内において,パネル質疑応答等を行い,学生自らが見て感じたことを発表させるなどのプログラムが用意されました。
しめくくりとして行われたポスター作成では,公共職業訓練を学生がどのようにとらえたのか,それが一枚の模造紙に表現されましたが,学生は,職業能力開発と,またその担い手である職業訓練指導員への理解を深めることができたものと期待されます。
「特別セミナー」の内容