• リレートーク【1】
  • 長野雇用促進センター 佐々木 修

●佐藤さんと私の関係

「おかげさまで元気です」。前号の佳藤正幸さんの「お元気ですか」にまずはお答えします。

当誌のこの欄を見ていると,能開大の研修で意気投合された方が結構多いのに気づきます。研修の成果が,こんなところにも出ているのには,以前指導員研修に携わっていた者にとって,なにかしらホッとさせられます。

佐藤さんとの出会いもご多分にもれず研修でした。そのときの様子は前号に佳藤さんが詳しく,しかももっともらしく書いておりましたので省略しますが,小生は決して仕方なく彼の役を引き受けたのではありません。彼とは,はるか昔からの知り合いの仲のような気がしたからです。同じ組織に勤めていても,そんな気になれる人に会うのは,そうないものです。佐藤さんは,人を引きつける魔力のような魅力を持っているのでしよう。その後は「竹馬の友」か「異父異母兄弟」かと思われるほどの関係です。

佐藤さんは研修の講師も引き受けてくださったり,その仕事ぶりは,プロとしての誇りと緻密さを持っており,人を感動させ,しかも喜ばせるコツを知っている人物だと小生はみています。

21世紀も間近ですが,我が国のこれからの時代は,情報化も含めてサービス社会へと変貌していくことでしょう。そのときに重要なのは,彼の持っているようなキャラクターだと思います。

見習いたいものです。

●服部さんと私の関係

次に紹介する人物は,小生の後輩で同門(生涯武道としての空手道)の佐賀県在佳の服部範夫さんです。彼とも不思議な縁で結ばれているようです。

後に小生の女房になった女性と初めて会ったときにも服部さんがいましたし,小生が最も尊敬する真島圀弘さん(ボリビア国カトリカ大学名誉教授)に再度連絡が取れるようになったのも彼のおかげです。

真島先生は,JlCAの協カ隊員として,私と同時期にペルーにおられ,日本人学校の校長先生を勤められるかたわら,ティティカカ湖に浮かぶ未開の島タキーレに単身赴き,同島の生活改善に尽力されたことで有名な方です。

そのきっかけとなったのは,病のために死を待つだけだとされた村長を献身的に看病し救ったことでした。これが村民の心をとらえ,衛生面や食事面での改善につながったのでした。この行為は,草の根的に進める個人ベースでの国際協力として各方面で高い評価を受けています。

タキーレからの帰路に我が家に立ち寄られ,島での出来事を慈愛を込めて語られる先生の言葉に,今までにない深い感銘を小生は覚えたのでした。帰国後,先生の消息は手紙等で知っていましたが,お会いできずにいました。そんな折,先生の実家が佐賀にあり,服部さんの近くだと偶然知り,以来服部さんに時々行っていただき連絡を取ってもらっています。

服部さんも先生の人柄に魅了されたようですが,小生は,服部さんの佐賀県人特有の粘り強さと持ちまえの明るさ,さらに旺盛な探求心に敬服しています。

このように我々の織りなす関係は,単なる出会いにとどまらす,今後も続くことでしよう。

服部さん,次回はよろしく。

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