• リレートーク【1】
  • 雇用促進事業団職業能力開発指導部国際協力課  中嶋  隆

若松道博様,私にご指名くださいましてどうもありがとうございました?

若松氏との最初の出会いは,昭和51年,早いもので20年も前にさかのぼります。ところは,訓大(現能開大)の寮。私が2年生のとき,同じ部屋に新入生として入ってきたのが若松氏でした。

その後,ともに事業団職員になり,しばらくご無沙汰になってしまいましたが,平成元年4月,偶然にもお互いザンビアに長期専門家として派遣されることになりました。若松氏との再会です。

若松夫妻とともにザンビアに向かう道中でのこと,すでに前号でも書かれているとおり,経由地であるフランス・ドゴール空港でのストライキ。いつ,ストが解除されるかわからないので,毎日重い百物を持ってホテルと空港との住復を繰り返しました。家内,子どもたらは疲労により体調を壊し,私もストレスがたまりイライラ状態。家内との口喧曄が絶えず,離婚寸前の危機! この状況を救ってもらったのが若松夫妻です。語学の堪能な両氏の空港での交渉で,どうにかイギリス経由でザンビアに到着することができました。私たち家族にとって命の恩人と言っても過言ではありません。今は,職場は違いますが,偶然にもお互い柏職員宿舎の住人となり,家族ともどもお付き合いさせていただいています。

ザンビアにて多くの日本人の方と知り合うことができました。次にその中の1人の方を紹介します。ザンビアに短期専門家で赴任された「前田義人」氏です。前田氏は,ポリテクセンター鳥取で指導員をされていて,油空圧制御の専門家としてザンビアに来られました。カウンターパートに対し情熱をもって接していただき,技術移転をスムーズに行うことができました。おかげでたいへん助かりました。

また,休日にはゴルフ,テニス,夜は夜でお酒の付き合いに参加していただき,短い期間でしたが,久しぶりに日本の話が聞け,楽しい一時を過ごすことができました。

今でも,家族ぐるみの付き合いをさせていただき,何度か鳥取にも遊びに行きました。

前田氏宅を訪れたとき,見せていただいた手作りの帆船,さらに熱帯魚,観葉檀物の観賞等々,趣味の広さに驚かされました。

手作りの帆船においては,木の材料を加工し,すべての部品を作りあげていくといった手の凝ったもので,完成するまでに数ヶ月を要する気の遠くなる作業が必要で,根気のない私には到底まねのできないことです。

誌面も少なくなりましたので,このあたりで前田氏とバトンタッチしたいと思います。

ザンビアでの体験,趣味の話など聞かせていただけることと思います。では,前田氏よろしくお願いいたします。

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