平成8年度新任研修の第1回が,雇用促進事業団の新規採用指導員を対象に,事業団本部主催の1週間の初期研修に引き続き,平成8年4月9日(火)から18日(木)までの8日間にわたって行われました。
職業訓練指導員として今後備えなければならない基礎的知識・技能の習得を目指して,職業能力開発促進センター新任指導員(ACコース)65名,職業能力開発短期大学校新任指導員(Bコース)26名の合計91名が受講されました。
本年度から,事業団新規採用センター指導員は,「新規採用指導員の人材育成フローチャート」に基づき育成されることになります。
そこで,本研修もカリキュラムの見直しを図り,事業団本部職業能力開発指導部部内講師をはじめ,短大校長,中核センター所長などを研修講師・アドバイザーとして招き,先輩指導員としての立場から指導体験談を盛り込んで,「これから職業訓練指導員として何をすべきか,何が求められているか」といった指導員としての使命を各自が認識できるような,これからの育成期間の動機づけ的な研修内容とし,おおむね次の内容で講義,討議を交えながらコース別に行われました。
研修員は,真剣な眼差しでこれらの盛りだくさんのカリキュラムに積極的に取り組み,無事全員が修了しました。
今回,研修員からは,「生涯職業能力開発体系の重要性が認識できた」「指導員としての自覚ができた」などの感想が寄せられ,彼らが指導員としての道を歩み,「夢とロマン」を持って精一杯頑張る決意がうかがえました。
しかし,「3週間は長すぎる」「講義内容が類似,重複した部分が多かった」「デスカッション形式,実習・実技をもっと取り入れてほしい」といった声もあり,次回以降,早期に改善したいと思います。
今後は,本研修で学んだことを,赴任先の施設で率先垂範し,大いに実践的に生かし,先任指導員の実地指導を受けながらOJT方式で自己啓発を重ねて,指導員としてのキャリア形成を図っていただければと思います。
また,本研修で知り合った全国各地配属の同期との絆を大切にし,今後,情報交換を行って,情報のネットワークを広げてください。
(研修課程部第一研修室 奥 博史)