• リレートーク【2】
  • 滋賀県立近江高等技術専門校  高畑 雄次

今回,ポリテクカレッジ川内の加治努先生からのご紹介を受け,文才のない私ですが書くこととなりました。

加治先生とは,職業能力開発大学校の長期課程で卒業研究に取り組んでいた頃,同じ研究室で研究課程の研究に取り組んでおられた先輩です。

当時,先生は「回避動作に関する研究」をなされておられました。昼夜を問わず課題に取り組まれる姿は周囲にいた私としても驚き,尊敬するばかりでありました。私の記憶が正しければ……,人間とロボットが互いに直接触ったり,接近して共同作業を行ったりするうえで,接触事故を未然に防ぐために,どのようにセンサを使い,どのように回避するか?の研究だったと記憶しています。また,趣味のスキーが上手で初心者の私にも,親切に教えてくださったことを思い出します。

現在,私は能開大を卒業して滋賀県立近江高等技術専門校の機械加工科に配属され,2年目になります。普通課程,中卒2年訓練で主に16~17歳くらいの訓練生を相手に,工作機械の実習や関連分野の学科の授業を担当しています。担当している訓練生の年代が私に近いせいもあり(実は訓練生には本当の年を明かしていないのですが…),話題にも事欠かず生徒とも雑談やジョークを交わし楽しく過ごしています。

この中で,休日に自転車で山海を回ったり,旅行したりした話などをすると興味深げによく聞いてくれます。そこで,「先週の休みは何をしていた?」などの質問を多くの生徒にしました。すると,「暇だったからゲームをしていた」とか「することなくてボーとしていた」というような答えが多くでてきました。中学校までの環境を考えるとわからないでもありませんが,近く卒業し,就職していく彼らの年頃としては少し覇気のない答えに残念で,驚く点でもあります。

バランスのよい職業人として,社会参加していくために,彼らにとって何が必要であるかを考えるとともに,雑談等の中では余暇をいかに楽しく過ごすかも伝えられたらと思っています。

また,今後,生徒の求めていることにさらに応えられるように,私の不慣れと力不足をどのようにレベルアップしていくかが目下の悩みです。幸い,周りにすばらしい先生方がおられますので,徐々にではありますが解決していきたいと思っています。


次号は,能開大同期生で府中刑務所の内田直史作業専門官の登場です。彼とは同じ学科で4年間一緒に勉学等?に励んだ友人で,私と同じ軟式野球同好会「ファイヤーズ」のメンバーでもあります。私が思うには,スポーツ好きで物静かな紳士といったところでしょうか。

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