新しいもの,良い製品を世の中に送り出す技術と心を学ぶために
ポリテクカレッジは技術いわゆるハイテクのイメージの短大であって,学生は技術なり技能を身につけ,働きがいのある仕事とか,働きやすい職場,それと会社の将来性,安定性,明るくてハイセンスのイメージなどを多く希望し求めている。卒業生(1期生)は,学習環境と職場環境の違いにどう対応していくか脳んでいる者も少なくない。高知短大CAD室には,人間性豊かでアイデアが湧き出るような環境作りとして次のような標語を掲げている。授業の合間に,たまにだが学生に声をあげて読ませる。どうも照れくさいようだ。
実践 実践 また 実践
やって やって やりとおす
修練 修練 また 修練
俺がわたしがやらねば 誰がやる
今やらずに いつできる
やって やれない ことはない
やらずに できる わけがない
実行 実行 また実行
やれ この手で この力で
勝て 勝て 自分に勝て
この標語は,私が事業団に入って4年目,ポリテクセンター石川当時,コマツ製作所・栗津研修所でお世話になったとき,毎朝3分間スピーチの前に発声していた標語を少しアレンジしたものである。意外にも,学校説明会・企業の見学会などで評判が良い。A社の課長が見学に来て,社長から標語をメモしてくるように言われたそうだ。卒業生がお世話になっていて,朝礼でCAD室と同じ標語を発声していたと聞き人材育成に力を入れていることがうかがわれる。専門課程においても訓練校時代に校訓があったように,ハイテクの時代,実践技術者養成に心の教育を忘れてはいけないと感じている。次の,つもり違いはある業者の方が筆で書いてくれたものだ。短大準備のとき,メーカと会う前に黙読して応待したものだ。なるほどといつ読んでも新鮮に感じる。
つもり違い
高いようで 低いのが 教養
低いようで 高いのが 気位
深いようで 浅いのが 知識
浅いようで 深いのが 欲皮
あるようで ないのが 反省
ないようで あるのが 七癖
多いようで 少ないのが 分別
少ないようで 多いのが 無駄
厚いようで 薄いのが 人情
薄いようで 厚いのが 面皮
強いようで 弱いのが 根性
弱いようで 強いのが 意地