• リレートーク【1】
  • メキシコ職業技術教育活性化センター  黒木 猛*

*現高度ポリテクセンター

現在,JlCAの専門家としてメキシコに派遣されています。ポリテクセンター加古川に勤務されている成松清水さんを引き継ぎ,この原稿を書くことに、なりました。「先輩に頼みなら……」と快く引き受けたものの,原稿の締切日が帰国予定日だったとは……。


約15年前,卒業と同時に加古川総合高等職業訓練校(現ポリテクセンター加古川)に配属されました。当時の私はパチンコが大好きで,仕事帰りにはパチンコ店に直行,土日となると開店から店にいたような気がします。

就職して1年が経過した頃だったと思います。先輩方や同期生の話を聞いているうち,自分だけが取り残されそうになっていることに気がつきました。

「今からでも間に合う,何かしなくては」と考え,パソコンが使えるようになりたい……。雑誌等を読み知識だけでも得ようとしていた頃でした。


このようななか,3人(先輩2人,後輩1人)が転勤してこられました。なんと,3人とも仕事の道具としてパソコンを使っているではありませんか。そのときのショックは今でも鮮明に残っており,忘れることができません。

このうちの1人が,いまだに私のパソコンの先生であり,よき相談相手となっていただいている前号の筆者です。

負けず嫌い?の私は,結婚したことにより家計が苦しいにもかかわらず,給料より高いパソコンの購入を決意しました。

パソコンは購入したものの,何をやったらよいかわからず悩みましたが,BASIC言語をやることにし,我流で長ったらしいプログラムを作ったことがあります。

後に,マルチプラン,一太郎等のアプリケーションソフトが手軽に購入できる状況になり,プログラムを作るより道具として使いこなすことが大切だと思うようになりました。

このころ,CADが導入されると同時に私の仕事はこれだと錯覚し,CADのみに熱中した時期もあります。同様に,NC工作機械が入るとプログラムはパソコンで入力し,職場の実機で確認するといった具合いで,それにのめり込む……。


家庭で毎日のようにパソコンを触っている方,家族の方に「一日中,画面とにらめっこ」とか「一緒に遊ぼうよ」などと言われたことはありませんか?

自分勝手な考えですが,椅子に長時間座り画面をじっくり見つめる姿は,パチンコと何ら変わりのない光景に思えます。

作業内容は違っても,長時間画面とにらめっこできるという集中力を持っているパチンコ人間は,パソコンにも向いていると思うのですが……。


もう紙面が尽きてしまいました。このリレートークは,メキシコでお世話になった山田さんに引き継ぎたいと思います。経験豊富な方で,メキシコでは若手を引っ張ってくれるリーダー的な役割を果たしていただいた方です。

山田さん,よろしくお願いいたします!

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