図4 設計製作した危険体感実習装置図5 ローラーに巻き込まれた状態図8 チェーン部の回転による巻き込まれ図6 装置の安全対策図7 ベルト部の回転険体感実習装置を製作した(図4)。このほか生産現場で発生するさまざまな災害状況を動画撮影・編集し,いつでも災害状況を確認できるように作り上げた。8.1 ローラー部の巻き込みモーターが回転するとベルト(チェーン)駆動によって下ローラーが回転し,布を巻き取る。手で布をつかんだままにしておくと上下のローラーに手ごと引き込まれるようになっている(図5)。手で布を引き抜こうとしてもモーターの回転力が強いことを確認する。機器を操作するには初めに安全装置の場所を確認し,スイッチを押すとすぐに停止するのか惰性で停止するかなどを理解しておく必要がある。-16-8.2 装置の安全対策上ローラーは上下に稼働することで,手が巻き込まれても挟まれることはない(図6)。伝達部のベルト(プーリー)とチェーン(スプロケット)にはカバーを設け,回転中の巻き込み災害を防ぐこととした。またベルト(プーリー)に挟まれると指を圧接(図7),チェーン(スプロケット)に挟まれると指を切断(図8)するなど,模擬手を用いての回転体への巻きこみ災害の違いを確認できるようにした。8.危険体感実習装置設計のポイント
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