表1 安全教育理解度(到達度)測定結果【参考文献】実習を通じて,受講者が能動的に問題解決に向けて取り組む姿勢が伺えた。また独自に作成した到達度測定(表1)では,受講者全員が作業安全に向けて見直しに取り組むスキルが備わり,危険に対して自信を持って教えることができるレベルに到達したことが確認できた。・緊急停止スイッチを手元に設置する方法や,挟まれ防止のための相談を受けることがある。実際の生産現場の装置対策について情報収集し,安全対策にフィードバックしていきたい。・グループリーダーや教育担当者が安全に対する意識を持つことで理解は深まることが確認できた。今後は新入社員,教育担当者向けなど経験年数に応じた危険体感訓練を検討することで生産性向上と災害防止との結びつけが深められると考える。-17-・中防災「安全と健康」 July 2008 危険体感時代・日刊工業新聞 トコトンやさしいトヨタ式作業安全の本・日刊工業新聞 マンガで教えてカイゼン君・一般社団法人 職業訓練教材研究会 実践技術者のための安全衛生工学安全は自分のためだけではなく一緒に働く仲間のためでもあるという考え方を行動で示し,事故を起こさない「相互啓発型」の組織を目指すことが重要である。誰でも感じている作業性の不具合を明確にして,どうやったら気持ちの良い作業環境を作り出せるかを常に考え,身近な所から実践することで,危険に対する気づきにつなげることができる。生産現場での相談を受けて,作業安全に必要な技術や現場でフィードバックできる実習テーマを検討し,グループリーダーや安全・教育担当者を対象にオーダーメード型の職業訓練に結び付けることができた。本テーマに取り組むに当たり,工場見学および災害資料を提供していただいた工場長ならびに教育担当者に感謝いたします。9.到達度測定とアンケート結果10.今後の課題11.おわりに
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