2023年3号「技能と技術」誌313号
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図7 システム構成図図8 稼働状況表示画面図9 手首に装着した様子図12 作業環境監視システム ダッシュボード図10 システム構成図図11 環境測定器とWi-FiカメラCore2,Espressif Systems)から構成される。稼働状況表示画面を図8に,マイコンを手首に装着した様子を図9に示す。PCからPLCに接続された安全扉と非常停止ボタンの変化を,また,電流センサによってブレーカの負荷電流の変化を監視し,異常時には液晶付きマイコンに警告を表示するとともに合成音声を再生して作業者に警告する。5.3. 作業環境監視システム(2021年度)労働安全衛生規則では,作業場の温湿度と照度の測定と調節が義務付けられており,コロナ禍では換気が励行されている。また,近年の生産ラインはロボットによる自動化で生産性が向上しているが,生産設備の状態監視が課題となっている。そこで,作業場の環境数値とカメラ映像をダッシュボードとして可視化する作業環境監視システムを開発した。システム構成図を図10に示す。システムは各種センサと液晶付きWi-Fiマイコンからなる環境測 定器と6台のWi-Fiカメラ(ESP-EYE,Espressif Systems) -22-及びPCから構成される。環境測定器とWi-Fiカメラを図11に,ダッシュボードを図12に示す。環境測定器は温湿度・気圧センサ,照度センサ,CO2センサ及びマイコンで構成され,機械科が製作したケースに収められた。また,Wi-Fiカメラは機械科が製作した治具を用いて,実習室の入り口と各ステーションに向けて設置した。5.4. 空気環境・CO2排出量監視システム(2022年度)近年,働き方改革の一環として,空気環境の改善によって生産性を向上させる取り組みがなされている(8)。また,GXの実現に向けて,生産活動によるCO2排出量と森林によるCO2吸収量を見える化する取り組みもなされている。そこで,空気環境とCO2排出量をダッシュボードとして見える化する空気環境・CO2排出量監視システムを開発した。システム構成図を図13に示す。システムは温湿

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