図18 異物検知結果表示画面図19 システム構成図図20 体調管理システムの外観と結果表示画面図21 システム構成図図22 異常温度検知システムの外観-24-5.6. 作業員の体調管理システム(2020年度)コロナ禍ではマスクの着用や入場時の検温が新しい生活様式となり,生産現場においても同様の取り組みがなされている。そこで,入場する際に体温の測定とマスク装着の判定をし,音声によって異常を警告する作業員の体調管理システムを開発した。システム構成図を図19に示す。システムは距離センサ,赤外線アレイセンサ(AMG8833,SWITCH SCIENCE),カメラ,シングルボードコンピュータ,小型ディスプレイ及びスピーカで構成される。マスク装着の判定にはYOLOv4とMask Wearing Datasetを用いた。体調管理システムの外観と結果表示画面を図20に示す。はじめに,装置から作業員までの距離を測定し,画面表示と音声で適切な距離まで誘導する。次に,体温を測定し距離に応じた実際の体温を推定する。最後に,YOLOでマスクの装着を判定し,画面に結果を表示する。作成したシステムは機械科が製作したケースに収められた。5.7. 異常温度検知システム(2022年度)生産設備の分電盤に配線の緩みやケーブルの劣化による異常があると,漏電による感電や過熱による火災を引き起こす恐れがある。そこで,分電盤の異常温度を可視化して記録するために異常温度検知システムを開発した。システム構成図を図21に示す。システムはカメラ,非接触温度センサ(D6T-32L-01A,OMRON), マイコン及びタッチパネルコンピュータ(reTerminal, Seeed Studio)で構成される。システムの外観を図22に,撮影画面を図23に示す。画面の作成にはPython,Tkinter及びseabornを用いた。作成したシステムは,持ち運んで測定できるように,機械科が製作したケースに,コンピュータとセンサが一体化する様に収められた。画面の左側にはカメラの撮影像が表示され,右側には1秒ごとにサーモグラフィ画像が表示される。
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