2023年3号「技能と技術」誌313号
27/32

図24 発表会場の様子と中継用Webカメラ図25 中継会場の様子図23 撮影画面<参考文献>2021年3月16日,コロナ禍の中,生産ロボットシステムコース標準課題実習H課題発表会を開催した。当日は70名以上の学生と指導員の出席によって,会場が密になることが予測されたため,出席者を2部屋に分け,発表の様子をビデオ会議システムで別室へ生中継した。生中継では,三脚に固定したWebカメラで発表者とスクリーンを撮影し,Microsoft Teamsを用いて配信し,中継会場のスクリーンに上映した。発表会当日は,生中継が途切れることはなく,音声も明瞭であったが,発表会場の照明の関係で中継会場の上映スライドの色が薄かったり,カメラの向きの関係で,質疑応答の様子が伝わりにくかったりと課題は残った。発表会場の様子と中継用Webカメラを図24に,中継会場の様子を図25に示す。-25-(1) 日本経済再生本部:ロボット新戦略(2015)(2) 厚生労働省:第10次職業能力開発基本計画(2016)(3) 内閣官房 日本経済再生総合事務局:未来投資戦略2017(2017)(4) 経済産業省:DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~(2018)(5) 首相官邸:第二百三回国会における菅内閣総理大臣所信表明演説(2020)(6) 経済産業省:GXリーグ基本構想(2022)(7) データビズラボ株式会社:BIツールで構築する「ダッシュボード」とは?活用方法やメリットを解説(https://data-viz-lab.com/dashboard)(8) ダイキン工業株式会社:働き方改革に,思いもよらない答えが!?オフィスの生産性は,空気で大きく変わる。(https://flame.kataribecms.com/page/411/page_show) 本文中で使用した会社名,製品・サービス名は,各社の商標または登録商標である。生産ロボットシステムコースの生産電子情報システム技術科において,2020年度から標準課題実習ロボット機器運用課題実習(H課題)に取り組んだ3年間の成果について報告した。DXとGXの推進に向けて,社会的背景と標準カリキュラムを踏まえた上で,IoTとAIに関する新技術を採用しながら,開発テーマを設定し,システム開発実習を実施した。学生たちはコロナ禍の中,工程管理の下,短期間で開発実習に取り組んだ。仕様書の作成では,設計内容が明確になるまでレビューを繰り返し,プログラムの作成では,Wi-Fiマイコンやリアルタイム物体認識システムといったIoT,AI技術を適用し,生産情報や環境情報をダッシュボードで可視化するなどして,DXとGXを推進する実用的で見栄えの良いシステムを開発した。また,発表会では会場をビデオ会議で中継し,三密を避けることができた。今後もDXとGXの推進に向けて,新たな機器や技術を活用した課題設定を行い,生産システム系3科が協力しながらロボット,AI,IoT技術を活用したシステム開発に取り組みたい。6.標準課題実習発表会の開催7.おわりに

元のページ  ../index.html#27

このブックを見る