図7 MCプロトコルのフォーマット図8 SNS活用のイメージ図10 メッセージ送信(エコーアプリ)図9 LINE botの仕組みSNSの中にはAPI(Application Programable Interface) が公開されているものもあり,他のアプリケーションと連携させることが容易となっているものもあります。このようにAPIを活用することで生産現場におけるSNS活用の幅が広がる可能性があります。例として製造装置の遠隔制御・監視方法を考えてみます。遠隔地から特定の制御装置には制御用コンピュータ(PLC)にアクセスする必要があります。制御用コンピュータはネットワークからソケットを使用した特定のコマンドを受信することで内部レジスタや接点情報を取得することができます。この場合,コマンド送受信をするためのアプリケーションがインストールされているコンピュータしかアクセスできないためセキュリティー面では強固である反面,インターフェース設計など他のプログラム言語などの知識を要します。一方,遠隔制御・監視手段としてSNSを活用すると操作方法などは普段の使用方法と変わらないため時間はかからないですし,外部ネットワークに接続するためローカルエリア内の端末以外の端末からアクセスすることも可能です。またスマートフォンの通知機能と併用すると緊急事態における端末へのサウンド,バイブレーションを活用した即時を行うことができるため迅速な対応もしやすくなります。-8-LINEは国内で使用されているSNSとして広く知られているだけでなく,LINE botという仕組みが公開されておりAPIを経由して誰でも簡単に自動コミュニケーションツールを活用することができます。LINE botを使用することでメッセージやデータ通知を利用して自動的に行うことができます。ユーザがLINEでメッセージを送るとwebhookに登録されたアドレスにHTTPSリクエストを送ります。外部公開されているURLをローカルIPに変換し(ngrok),webフレームワーク(Flask)のコールバックルーチンを呼び出します。コールバックルーチンではLINEが提供しているMessagingAPIを利用して送信されたメッセージをアプリケーション上で使用することができます。メッセージ内容によってデバイス制御やセンサ取得ができます。5.製造現場におけるSNS活用
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