2023年4号「技能と技術」誌 314号
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<参考文献>(2)施工系の新規セミナーこれまでに施工系セミナーは以下の要素を企画してきた。・建築積算・ネットワーク工程管理・施工図(タイル割)・施工図(コンクリート躯体図)・施工図(配筋図)年度により実施したコース・中止したコースに分かれる。とはいえ,翌年度には実施・中止コースが逆転することもあり,企画すべきかを迷うところである。基本的には中止コースの再企画は行わないものの,まれに再企画すると受講者が集まることもあり,やはり読めない。以下の2つは年度によるが比較的安定して受講者は集まる。・施工図(コンクリート躯体図)・施工図(配筋図)令和5年度は新たに構造計算(強度計算)として,足場と型枠支保工を企画している。(3)セミナーの実施曜日建設業の定休日は,傾向として以下が多い。・住宅系:水曜日・ゼネコン系:日・祝日,土・日・祝日例えば,ゼネコン系の企業をターゲットとするなら現場の動かない土日の企画が望ましいと思いきや土曜日は現場が動く可能性も高い。現場の動かない休日開催の要望を以前は多く聞いたが,昨今の働き方改革の影響からか,休日はやはり休みとし,勤務日に研修としてセミナーを受講したいとの声が増えてきた感がある。(4)広報活動建設業全般からのニーズは資格系であり,技術系のセミナーの受講が増えてきたのはごく最近だと感じる。従来は,「人材育成は自己啓発でやるもの」の声が多かったが,今は企業の持つ人材育成の考え方が進んできたのではないか。当校居住系の先輩指導員からセミナー広報時に人事等の研修担当者向け-17-1) 一般社団法人 福岡県建設業協会「ひとまちふくおか」2022年3月号NO.45)への啓発活動が必要だと教わった。「学んだものは企業に還元される」の意識を持ってもらうことである。われわれ指導員もそれに応えられるスキルを身につけなくてはならない。新たな事業主団体との付き合いが始まったが,より地域に根差して会員企業の人材育成,訓練生・学生の就職に向けたマッチングに貢献したい。さらには,全国にある建設業協会との関係強化により全国の居住系セミナーの実績向上を願う。

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