ひとつの職業上の経験から得られた教訓を授業に反映させることではありません。職業訓練では,その職業で技術が適用される場面を想定し,工学的アプローチでその場面に必要な能力を体系的に分析することで,技術的な項目に加えて技術項目を場面に適用する手法を,適用する場面とともに構成主義的に指導することです。これを計画することが職業訓練指導員の役割なのです。連載の第1回では,教育学で示されているさまざまな教育・訓練の考え方を紹介し,職業訓練への適用の指針を示しました。第2回以降では,この指針を実現する各種の技術の適用の考え方を紹介します。-33-
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