図3 システム全体図図4 搬送負荷装置の概要図5 PLCと搬送負荷装置図6 MCプロトコルを使用した通信本テキストは全3章構成となっております。第1章ではシステムや開発環境の概要,シングルボードコンピュータRaspberry Piのディレクトリ構成の説明に終止しており,初めてRaspberry Piを使用した受講生でも基本コマンドを使用して扱えるようにしております。第2章で紹介したソケット通信による通知およびPLCが保有している搬送負荷装置の情報の取得および遠隔制御を課題としております。図4に搬送負荷装置の概要,図5にPLCと搬送負荷装置を示します。第3章では様々なプラットフォームに対応し,なおかつユーザが扱いやすいインターフェースとしてSNSを使用し製造現場を想定した情報の可視化を訓練課題としております。なお,本訓練では国産SNSとして開発されたLINE®を使用しています。-7-PLCだけでは装置の制御はできても,遠隔地からの監視や制御を行うことは困難です。一般的な製造現場を想定し,PLCにEthernet機能を追加して遠隔監視・制御できるようにシステム構築を行いました。Raspberry Piからはソケット通信を使用して搬送負荷装置の稼働状況や生産数の取得・表示および運転停止/開始の遠隔制御を行います。Ethernet経由でPLCにおけるレジスタのリード/ライトおよび内部接点の制御を行うためにはソケットを利用して決められた通信パケットを送信する必要があります。この通信パケットはPLCメーカーや型番,シリーズによって変わるため詳細はPLCハードウェアマニュアル等を確認する必要があります。本実習ではMCプロトコルを使用します。MCプロトコルとはMELSECコミュニケーションプロトコルのことであり,Ethernetポートを介してデバイスデータリード/ライトをおこなうための三菱電機㈱製PLC専用の通信方式です。MCプロトコルにはQシリーズとFシリーズによって詳細なパケット情報は異なります。3.テキストと訓練課題の構成4.Raspberry PiとPLCの連携
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