図11 ヒンジ部分の断面形状図12 カエルの足の拡大図13 「焼け」の発生図15 入れ子②を半透明化した断面図図14 入れ子の断面図図16 固定側入れ子①の加工方向-18-今回は,固定側の入れ子を2部品とし,入れ子の間から空気が逃げるようにした。(図14矢印部分)固定側入れ子②を半透明化して表示した断面図が,図15である。6.2 入れ子形状足は深めのリブとなるため,空気の逃げが問題になる。また型彫り放電加工機がないので,加工も困難である。(図12)型板と型板の間をプラスチックが流れる場合は,型板の合わせ目から空気を逃がすことができる。しかし,足の部分は空気の逃げ場がない。逃げ場のない空気は,製品の表面に線状の跡を残したり,断熱圧縮されることで高温となりプラスチックを焼いてしまう。図13は,丸い容器のプラスチックの流れを確認しているところである。左から二番目の製品を見ると,空気が残される場所がわかる。一番右では,「焼け」と呼ばれる黒い不良を見ることができる。
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